質問の習慣

良い質問は安易な答えよりも強い。効果的なふり返りのための16の質問。

投稿日:2016/10/01


「伊藤さんはひとり会議でどんなことをやっているんですか?」という質問を受けました。

いくつかバリエーションがありますが、そのうちの1つは「質問を活用したKPT」です。

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自画自賛だけで終わらないための仕組み

「さっきのセッションはうまくいったな〜!」

コーチングセッションがうまくいったとき、私はそのような感想をもって自画自賛します。

そう、自分で自分をほめるのです。

私はほかの人を称賛したり、ほめることが大好きなのですが、私自身はだれかにほめられることはほとんどありません(笑)。

ただ、私も人並みにほめられることは好きです。

ですから、フィーリングを持って、自己中心的に自分をほめたたえるわけです。

もちろん、「でも、あそこで何かを伝えるんではなくて、質問するべきだったな・・・」とか、「あの沈黙にたえていれば、もっと引き出せたかもしれない」と思うときもあります。

実際問題、ただ自画自賛しただけでは、勘違いもはなはだしい成長のない人間になってしまいますよね。

そこで、簡単でも良いので、直後にふり返りをするようにしています。

そのようなときに必要なのはふり返りのフォーマットですよね。

私のふり返りは、「KPT」というフォーマットを使っておこなっています。

 

KPTに活用できる質問集

「KPT」は、以前も当ブログでご紹介しました。

「KPT法」をご存じですか?「PDCAサイクル」を機能させるフレームワークをご紹介いたします! | 【良習慣の力!】ブログ

かんたんに言うと、自分の体験に関して、

・Keep:良かったこと、できたこと
・Problem:問題点や改善点
・Try:やってみること

という3つの方向からふり返りを行うのです。

そこから私が進化させて活用しているのが「質問を使ったKPT」です。

このKPTをより有効活用するために今回おすすめしたいのが、質問のバリエーションを増やしたアプローチです。

質問は、KPTの代表的な質問を自分なりに言いかえています。

■Keep
・今回うまくいって、今後も続けたいことは何だろうか?
・良かったことが何があったのだろうか?
・なぜ、今回はうまくいったのだろうか?
・ほかの人に自慢したいことや、褒めてもらいたいことはあるだろうか?
・これまでと変化させてみたところはあっただろうか?

■Problem
・気になることや困ったことはあっただろうか?
・何か我慢していることはあるだろうか?
・「もっとできたはず」と思っていることは、どんなことだろうか?
・目標達成にたちはだかっているハードルは何だろうか?
・理想の状態と異なっていることはどんなことだろうか?

■Try
・そのKeepの本質は何だろうか?
・そのKeepをよりうまくおこなうには、何をすれば良いだろうか?
・そのProblem少しでも改善するためには、何をすれば良いだろうか?
・そのProblemをすべて取り払うためには、何をすれば良いだろうか?
・そのProblemが無くせないとしたら、何をすれば良いだろうか?
・目標に1歩でも近づこうとするなら、何をすれば良いだろうか?

といった感じです。

さて、いかがでしょうか。

これだけバリエーションがあると、答えやすくなると思いませんか?

実際、私は質問のバリエーションを増やしたことによって、KPTでのふり返りがやりやすくなりました。

私のおすすめは、

・良かったことはどんなことでも良いのでなるべく多く書く(7割)
・問題点は少なく(1〜2割)
・改善点は絞って1つか2つ(1〜2割)

という割合です。

これによって、少し自分に自信をつけた後「よし、やるぞ!」という流れになるわけです。

 

いろいろな単位や区分でふり返りをしてみよう

KPTでのふり返りは、さまざまなケースで使うことが可能です。

たとえば、私がこれまでにおこなったのは、

・コーチングセッションのふり返り
・セミナー開催のふり返り
・仕事の段取りのふり返り

といったビジネスの活動から、

・1日のふり返り
・1週間のふり返り
・1ヶ月間のふり返り
・四半期ごとのふり返り
・1年のふり返り

といった人生のことまで、多岐にわたります。

普通にふり返りをやるだけでは、なかなか出てこない答えがあります。

また、ともすれば反省点だけになってしまうふり返りのパターンもあるでしょう。

それを楽しくするために、質問を活用しています。

問いかけることによって引き出される答えは、漫然としたふり返りからは出てこない答えが出てくることがあります『正直、100%ではありませんが)。

そのようにして引き出してきた答えは、表面的な答えより、レイヤーが一段深いケースが多いです。

そのような深掘りした答えを出してこそ、ふり返りの意味があります。

だからこそ、シンプルだけれど効果的なふり返りの方法として、質問形式のKPTを使ってみることがおすすめです。

自分の経験・体験を、ふり返りと質問によってリソースに変えていきましょう。

 

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■編集後記

ひとり会議には、今回ご紹介したような質問が欠かせません。

でも、ふり返りというのは、取りかかるまでちょっとしたハードルがあるんですよね。(^_^;)

それでも、なるべく時間をとるようにしていたところ、ひとり会議のアイデアを思いつきました。

ふり返りをすると、反省点や後悔が出てくるときもありますが、ふり返りの習慣を持っているかいないかによって成長度合いは変わってくると思っています。

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