日常における決断力を高めたいと思いませんか?
本日は「正しく自問自答する技術」ともいうべきフォーマットをご紹介いたしますね。
子どもの塾を変えるか、変えないか
中学2年生の息子が、「通学する塾を変えるかどうか?」というのが、最近の我が家の、そして今回扱うテーマでもあります。
いま、息子が通学している塾は、テレビCMや電車広告を出している、いわゆる大手の進学塾。
息子はけっこうな確率で宿題が間に合わなかったりしつつも(笑)、休まずに通学しています。
結果、塾内でトップの成績をとったり、4,000人以上が受けた全国模試で上位0.5%の中に入るなど、通塾している成果は出ています。
一方で、変更の対象になっている塾は、昨年開校したばかりの地元の進学塾。
マス広告はいっさい使っていないし、生徒の広がりは口コミや新聞折り込み広告くらいです。
それなのに、息子の友人たちが続々とその塾に集まっているのです。
息子は、すでに塾を変えた仲のよい友人に誘われます。
「君も、一緒に塾を変えたらどうかな?」
妻と息子は塾に説明を聞きにいき、体験授業を受けている最中。
いよいよ、わが家も決断のタイミングに入ってきました。
「オ ーダ ーメイド式自問自答術」のフォーマットに我が家のテーマを当てはめてる
そこで、今回の問題に対する答えとして参考にしたのが本書です。
本書が提唱する「オーダーメイド式自問自答術」を簡単に引用しましょう。
どんな問題 (テ ーマ )にも 「目的 」があります 。
そして 、解決策を考える前に 「現状把握 」をして問題の本質を理解することが大切です 。さらに 、絶対に守らなければならない 「条件 」を意識します 。
ここまでが下準備といったところです 。
下準備が整ったところで 「可能性の検討 」を行います 。
「テ ーマ 」をインプットして 「現状把握 」 「基本条件の整理 」 「目的の確認 」 「可能性の検討 」を経過しながら解決策を導く ― ―これが 、オ ーダ ーメイド式自問自答術の基本的な流れです 。
実際の問題で考えてみませんと分かりませんよね。
5項目こそが自問自答に不可欠な基本項目となるので「MUST項目」と呼びます。まさに基本フォームの骨格です。
ということで、基本の5項目をもとに、今回の息子の塾のテーマを以下のように設定しました。
(1)テーマ:解決したいテーマ
・息子の塾を変えるか、変えないか
(2)現状把握:現在の状態・状況、テーマの背景など
・ここは、冒頭のブロックに記した通り
(3)基本条件:守らなければいけない条件(予算、期日、コンセプトなど)
・都立高校の受験が5科目に変更になったため、3教科を中心に学習していた方向性を調整していく必要がある
・今の大手塾には、2年生での5教科コースは無い。3年生になったら5教科コースがあるが、コストがかかる
・変更を検討している塾は2年生から5教科コースがある。コストは現在通っている塾の2教科プラスアルファ程度で通塾ができる
・自習室があることは必須
・一緒に通う生徒たちの姿勢が真剣なこと
・全国レベルの模試を定期的に受験できる
・変更を検討している塾は自宅から3分以内、大手塾は歩くと片道20分程度かかる。
(4)目的:何のためにテ ーマを実行するのか
・短中期的には、息子が都立高校に合格のため(そのためのプロジェクトクリアまでのプランと実行のトレーニング)
・長期的には、息子の人格形成や将来を見据えた幸せな学校生活を送って欲しい、という願いに合致するため
(5)可能性:テ ーマに対して考えられるあらゆる可能性 、手段
(「○○という方法が考えられる」でまとめると分かりやすい)
・塾を変えることで、今まで上位をキープしていた成績が落ちるという可能性が考えられる
・早めに5教科に手をつけておくことで、受験まで貯金をつくっておけると考えられる
・教科が増えることで宿題の量が増え、学校の宿題や部活に悪影響がでるという可能性が考えられる
・・・など、少し個別具体の事例が出るため、全てを開示するのは控えますが、たくさんの可能性が出ました。
ということで、5つの「MUST項目」をもとに、今後の展開を検討いたしました。
なかなか、面白い体験でした。
ロジカルに考え、感情を確認する
今回、息子の塾の変更を考えるときに、上に記した「オーダーメイド式自問自答術」を使って家族会議を行いました。
私がファシリテーター役を兼務しながら、妻と息子の意見も聞き、可能性や状況をヒアリングしました。
最後に、出てきた意見について、「意見なのか、感想なのか、事実なのか」ということを話し合いました。
それぞれの意見を点数化してまとめた結果、ロジカルに考えると「塾を変えてみよう」という結論となりました。
成果が出ている塾を変えるのは、勇気が必要です。
塾という環境を変えることで、成績が落ちる可能性があるからです。
しかし、そのときは、また大手塾に戻ることだってできます。
それに、(それは私たちが期待していることですが)塾を変えたことで、さらに成績が良くなる可能性もあるのです。
最近、よく思い返す記事ですが、決断を正しくするのは、これから行動する本人の努力次第です。
結局、客観的な正解なんてものは最初から存在しなくて、自分の意志と力で自分で選んだ道を正解にしていくことが全てなのです。だから「とにかく続けること」が大事だともいえます。その結果、自分が納得すれば、誰がなんと言おうとそれが自分の正解なのです。(「私がマッキンゼーを辞めた理由」P184)
「私がマッキンゼーを辞めた理由」に学ぶ!決断力を持っている人の3つの習慣 | 【良習慣の力!】ブログ
そのようにして最後は、息子の感情を聞き、塾を変える決断をしました。
ここまでロジカルに考えると、仮に大手塾に戻ることがあっても「仮説が間違っていたので修正する」ということにすれば良いわけです(笑)。
それに、ここまで話し合ったのならば、その結論に自信を持てます。
家族の総意として。
今回の家族会議で、民主主義の基本をみた気がしました(笑)。
今回、何時間も費やしたこの家族会議が、息子の将来に結びつくことを期待しています。
あなたが選択に悩んでいるテーマがあれば、「オーダーメイド式自問自答術」で考えてみませんか?
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【編集後記】
熊本でのセミナー主催者であるUさんが骨折。
なんと週末のセミナーに参加できなくなりました。。。
急きょ、友人のNさんが代役を務めてくださることになり、2人であたふた準備していますが、、、
さてどうなることやら・・・(^_^;)
Uさんは「良いネタになりますね!」とかなり前向き。
やはり、道場生はどこかはじけている方が多いのでしょうね(笑)。
いよいよ明日、熊本での早起きセミナーを全力で頑張ります!
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