2016年6月5日、人生初の60kmマラソンを完走しました。
記憶を記録しておくために、2記事にわけてふり返ります。
今回は後半30km以降の記事です。
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やっぱり「トラブルなき完走」は難しい
昨日の記事にも書いたように、30km地点までは順調で、トラブルなく完走を目指していました。
柴又100Kマラソン・60kmの部を完走!順調すぎる前半戦。 | 【良習慣の力!】ブログ
ただ、タイムを見ると、やはり30km地点を過ぎたあたりからペースが落ちています。
キロ7分台から8分台にずれ込んでいっているのです。
当然、「トラブルなき完走」はありませんでした。
アマチュア中のアマチュアランナーで、かつトレーニング不足ですから、「そうは問屋が卸さない」ですね。(^_^;)
レース中に私の感情が動いた5つの瞬間
そんな私を待っていたインパクトある出来事は5つ。
時間軸で記録していきます。
1 小さな子にもらったスニッカーズが甘すぎる
40kmを過ぎたところで、思わぬ伏兵が待っていました。
伏兵の彼は、5歳くらいの真面目そうな男の子です。
走ってくるランナーに、チョコレートをあげていました。
私は、直前のエイドて補給したばかりでしたし、甘いものが苦手です。
そのため、男の子が立っている左手側の道から、道の右端に走るコースを変えました。
これでチョコレートを受け取らずにすみます。
私が受け取らなかったら、優しい男の子を傷つけてしまうかもしれませんが、コースが反対なら自然にスルーできます。
また、甘いものを欲しているほかのランナーにチョコレートをあげたほうがwin-winのはずです。
そう考えていた私が男の子に近づいたとき、なんと男の子は道を横切って右側に移動してきました。(笑)
これは受け取らないわけにはいきません。
男の子が差し出したチョコレートを、「ありがとう!」と言って、チョコレートをいただきました。
チョコレートを見ると、それは「スニッカーズ」でした。
これは、私にはきついです。
あの甘さ、、、いま思い出しても、少しつらくなってきました。(^_^;)
もちろん、どこかに捨ててしまうこともできたのでしょうが、私にはできませんでした。
そこで、「もらったからにはありがたくいただこう」と思い直し、スニッカーズを口にしました。
案の定、アメリカ的チョコレートの甘さが口の中に広がりました。
あのナッツとチョコレートとのハーモニーが、私にはきつい。
「あ、甘い。。。」
口をゆすぎたくなります。
でも、給水所は行ったばかりで、戻るわけにはいきません。
そのようななんとも言えない甘さを感じながら、次の給水所を目指しました。
なんとか次の給水所で水を飲み、口の中の甘みを撃退しました。
2 チームメイトからの応援にエネルギーをもらう
45km地点のエイドで小休止。
ふと思いつきで、スタート前に写真を送ったランチーム「Admiral」のFacebookグループページをのぞきました。
すると、そこには私が走っている間に応援メッセージの嵐があったのです。
師匠からの応援、友人たちからの励ましと悪ノリ。(笑)
レース中に思わず笑ってしまいました。
でも、45km地点で笑顔になれたことは、大きな心のゆとりを生みました。
実は、42kmを過ぎたときに、「フルマラソンならここでゴールだったのにな〜。」と思ってしまいました。
「苦しい」とか、「つらい」とかではなく、「そう思ってしまった」のです、自動的に。
ですから、少し力が抜けていたのでしょう。
タイムも少し落ちていました。
しかし、ここで笑えたことでペースを持ち直すことができたのです。
「スタート前に写真を投稿しておいて良かった!」
メンタルにエネルギーをチャージしました。
3 チームメイトの離脱で活力が生まれる
そのようにして、無事に50kmを通過。
そんな矢先、先に100kmを走っていたチームメイトの熊さん(厳密には別チーム)が61kmでリタイアしたというメッセージが届きました。
足の痛みがひどく、リタイアを決めたということでした。
「同じ大会を走っている熊さん(厳密には別チーム)のためにもゴールしないと!」
勝手に使命感を感じて完走を誓い、また走り出しました。
4 自己ベストを更新できた
一昨年、100kmにチャレンジして制限時間切れになった柴又マラソン。
その距離は、53km地点でした。
私のマラソン人生の最長到達距離です。
思えば、まわりを見てもスタッフもいなくて、とぼとぼ走っていた一昨年。
実は、個人的に悔しい思いを抱えていました。
それだけに、今回の目標の1つにあったのは、「53kmを超えること」でした。
無事、その地点を乗り越えて、安堵しました。
ゴールを目指していたのですが、53kmを超えたことも同様に嬉しかったのです。
「これで一昨年の自分を超えられた。」
そんな想いに満たされた瞬間でした。
5 ゴールで家族が待っていることがモチベーションになる
今回のレースでは、10kmごとに妻にLINEを送っていました。
すでに妻が娘を連れて柴又まで応援に来てくれていて、ゴールで待っているということでした。
こういったひと言が心にしみ渡ります。
(下に「妖怪ウォッチ」の人面犬がビール飲んでいます・笑)
これによって私は、ゴール到達が「目標」から、「目的」に変わりました。
少し痛み出した足でしたが、あと5km。
5kmなら、いつもトレーニングで走っている距離です。
4km、3km、2km、1km。
ようやくゴールが見えてきました!
そして、念願の、、、ゴール!
60km、8時間7分にわたるマラソンが終わった瞬間でした。
「少なくとも、最後まで歩かなかった。」
実は今回、ひそかに狙っていた目標がありました。
それは、「1度も歩かずにゴールする!」ということ。
一昨年の柴又で悔しかったのは、苦しくなって歩いているところをチームメイトに見られたことでした。
チームメイトは完走を目指してがんばって走っているのに、制限時間切れになる私が歩いている。
チームメイトにはあいさつしたものの、私は気まづさを感じる瞬間でした。
たぶん、友人たちも、私の姿を見てがっかりしたんじゃないかと思っています。
ですから、「たとえ歩くのと同じスピードであっても走ろう。」と考えていたのです。
あ、もちろん、給水所の前後では歩くことで呼吸を整えていますが。
思えば、柴又マラソン大会は、
・2013年:53km地点で制限時間切れ(人生初のDNF)
・2014年:諸事情により参加できず(人生初のDNS)
というように、マラソン人生の中でも「初の敗北感」を味わってきた大会。
マラソン大会を完走できなかったのはこの2回だけです。
私にとって、いわば因縁のレースだと言えるでしょう。
それだけに、今回のゴールは格別。
3年目ということで時間はかかりましたが、ようやく柴又のゴールを踏めました。
応援してくださった家族、チームメイト、友人たちに感謝しています。
また、セッションにつきあってくれた友人コーチ、クライアントさんたち、早起き部のメンバーにも感謝です。
最後に、スタッフの皆さんに大感謝です。
あのあたたかいエイドがなかったら、ウルトラマラソンはとても走れません。
柴又のコースは平坦で、走っていて飽きるという人もたくさんいます。
でも、私は柴又のコースが好きだし、走ることに集中できるあの道が好きです。
(牛にも会えます・笑)
来年も、柴又に出る、、、かどうかはまだ決めていませんが(笑)、私はおすすめします!
最後に、今回歩きたくなったときにずっと頭の中で回っていた言葉は、村上春樹さんが墓碑に刻むという言葉でした。
「少なくとも、最後まで歩かなかった。」
この言葉、本当に大好きなんですよね。
「最後まで歩かない。」
そんな人生を歩んでいきたいと考えています。(^_^)
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■編集後記
昨日は定例のひとり会議。
月曜日のセッションを受けた形で次の行動目標を決めました。
ちょっと勇気はいるけど、、、何かを削らないと、何かを得られませんからね。
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