良習慣の習慣

「天職は寝て待て」。自分が得意なこと、好きなことを見つけるためにできること。

投稿日:2016/02/21


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「天職は寝て待て」という本を読みました。

現代のキャリア論は、従来の概念と異なってきているようです。

気になった部分をピックアップしつつ、私の意見をまとめてみました。

 

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「好き」×「得意なこと」を仕事にすることが天職への近道というけれど

キャリア論にふれるまでもなく、

【「好き」×「得意なこと」を選ぼう】

といったフレーズを目にします。

組織開発論の大家エドガー・シャイン氏は、

(1)自分は何が得意か?
(2)自分は何がやりたいか?
(3)社会的意義があると感じるのはどのような活動か?

という3つを考えるべきだと指摘しています。

似たようなことを、マイケル・ルーサーというキャリア論の専門家も、

(1)自分ならではの強みはどこにあるのか?
(2)自分が何かをしたいと思うとき、なぜそれがしたいのか?
(3)自分はこれまで誰とつながり、どのような関係を築いてきたのか?

という3つを指摘しているそうです。

確かに、共通しているのは、

「好き」×「得意なこと」

という部分ですね。

 

自分が得意なことも、好きなことも、やってみないとわからない

確かに、「好きで得意なこと」をやれれば理想的です。

まさに天職。

ただ、本書でも、「好きで得意なこと」論に振り回されすぎないように、と書かれています。

なぜなら、「好きで得意なこと」はなかなかわからないからです。

 

(1)得意なものはわからない

多くの場合、キャリア選択は、未経験の仕事が対象となります。

確かに、自分が向いているものはどのような職種なのか、ある程度はわかりそうです。

キャリアカウンセラー等にアドバイスをもらえば、それっぽい答えも見つけてくれるでしょう。

しかし、自分の「得意」が、自分が入った職場で、ほかの人より優位に立てるほど優れた資質がどうかは、行ってみないとわからないのですよね。

それなのに、「私は営業が得意です!」とは、なかなか言えないのでは、と考えるほうが自然です。

だからこそ、得意な領域で戦っている方は、常に考え、常に行動しています。

そのように、今はすごい実績をのこしている人でも、かなりの確率で無駄打ちをしていることも、私は多くの方から聞きました。

ポジションを見つけるためには、試行錯誤が必要なのです。

“人生を見つけるためには、人生を浪費しなければならない(アン・モロー・リンドバーグ)”
(P80)

 

(2)好きなものもわからない

次は、「自分は何をやりたいのだろうか?」という問いです。

本書で興味深かったのは、たいていの人は、

「自分が好きなこと」と「自分が憧れていること」を混同している

という指摘。

例に出ていたのは、経営コンサルティングを志望する方です。

コンサルティング会社への転職希望者に、「最近考えている問題を取り上げて、どのような解決策を考えているのか?」とふってみると、まともな返答が帰ってこないそうです。

これは、「コンサルティング会社に勤務している自分」というイメージに憧れているだけ。

「問題解決という行為そのものを好き」というわけではないのですね。

本当に問題解決したのならば、誰に言われるまでもなく、自分で勝手に問題を設定して解決しているはずです。

“「何々になろう」とする者は多いが、「何々をしよう」とする者は少ない。(長岡半太郎)”
(P82)

 

自分の欲求は、考えるのではなく、行動しながら感じることを続けることが大事

その他、興味深いキャリア論は、ぜひ本書をご覧くださいね。

ここから、私の意見を書きます。

いろいろと本書から学べたことを書きました。

では、得意なことはどのように見つけられるのでしょうか?

これは、陳腐な表現になってしまいますが、私なりにいえば、

【自分欲求の感性を磨いて、直感を感じられるような行動を繰り返す】

ということでしょう。

私が見てきて、「やりたいことをやっている人」というのは、「やりたいことがわからない、ということがわからない」と言います。

(ある意味では、「やりたいことをやるために」、それ相応の成果をあげる実力があるのは間違いないのですが。)

自分がどんなものに興味を持ち、何に興味関心を持つのか。

それは、自分の欲求を確認しながら、探求するしか見つける方法はないのだと思います。

面倒かもしれません。

でも、近道はなさそうです。(^_^;)

大事なのは、「やりたいことを見つける!」ということを忘れないこと。

そして、あきらめずに行動し続けることです。

最後に、本書から引用して、記事をしめます。

「自分は何が得意か?」という問いは、転機を迎えた人ならごく自然に向き合わざるをえないものですが、その問いに答えるために一日部屋に閉じこもって沈思黙考しても、あまり有益な示唆は得られない、というのが私の考えです。
(P79)

 

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■編集後記

今日は、朝からコーチングセッション。

その後、家族会議を開催。

4月から高校受験が本格化する息子のスケジュールや、家事分担の見直しなどを話し合いました。

家族といえども、チームと一緒。

定期的な意見交換やイメージ共有は欠かせませんね。(^_^)

今回は、Keynoteに事前に議題を書いて、私物のプロジェクターを投影して本格的な会議にしてみました(笑)。

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良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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