コミュニケーションの習慣

コーチは、クライアントの不測の事態にどう対処すれば良い?課題を捉えるレイヤーを変える重要性。

投稿日:2016/01/08


先日、おかげさまで、コーチングセッションの累計が100回を超えました!

銀座コーチングスクールの認定コーチになって以来、セッションの100回超えは、まず最初にクリアしたい目標だったので、非常に嬉しいです。

また、このプロセスで、ありがたいことに、私の影響で「コーチングを習うことにしました!」という年下の友人たちが何人もいます。

その中のお1人から、「伊藤さんがコーチングするときに考えていることを、ブログ記事に書いて欲しい」という要望がありました。

嬉しいことなので、セッション100回達成、セッション100時間達成、という小さなマイルスートンを超えたので、私なりのコーチング理論を語る記事も今後は増やしていこうと考えています。

本日は、「クライアントが不測の事態におちいったときに、コーチとしてどう考えるか?」というテーマを記事にします。

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不測の事態が起きることは当然のこととして心構えをしておく

コーチとして継続してクライアントさんに関わっていると、スタートするときには予想していなかったような事態が起こります。

プロコーチであれば、そのような事態は、ある程度「織り込み済み」のものとしておく心構えが必要です。

ですから、そのような状況でも、事態を進展させる(または待機する)ために、クライアントとの対話をします。

たとえば、

・クライアントのモチベーションが下がっていて、どうにかしたいとき

・セッションで約束した約束が挫折しそうだけれど続けたいとき

・予期せぬ異動などで混乱しているとき

・進行中のプロジェクトで新たに生じた課題を解決したいとき

・利害関係を持つ人(ステークホルダー)との人間関係が不安定になったとき

・自分がかかげている目標を再確認したいとき

など、さまざまな不測の事態があるものなのです。

このような状況は、客観的に見ると、「何かしら起こるのが当たり前」なのですが、クライアント自身は当事者のため、視点がせまくなってしまうのが一般的です。

たいていの場合、クライアントは、状況に対して「受け身」になっています。

この「受け身」の姿勢が問題になっているケースが多いのです。

「受け身」ということは、状況に反応するだけの状態で、被害者意識があり、後手に回っていること。

当然、クライアント自身のパフォーマンスは上がりません。

 

クライアントの自立と成長を念頭において対話をする

コーチとしてまず考えておきたいことは、クライアントに、日頃から、「ちょっとしたメールでも良いから、相談してくださいね。」とお伝えしておくことでしょう。

時間がたつと、それ分だけ対応が遅れてしまいます。

実際、緊迫した状況下でのセッションは、目の前の課題を解決するだけでなく、いつも以上にお互いに熱がこもります。

だからこそ、すぐに対応すれば、「何をするべきか」、「何を大切にするべきか」、などが明確になります。

そうすることによって、気分が落ち着くのです。

このような場面では、「クライアント自身が、今回のことから何を学ぶか?」という視点を持ってセッションを行うようにしています。

なぜなら、次に同じような事態があったときに、毎回コーチがいるわけではないからです。

クライアントに、「不足の事態に対処できる視点を見つけてもらう」ことが重要なのです。

クライアント自身が考え、行動を選択して、実行できるようにすること。

そのプロセスを一緒に見つけてこそ、クライアントの自立につながるわけです。

 

コーチはクライアントと同じ視点で課題を捉えないことが重要

具体的には、目の前の課題をテーマにしつつも、問題自体をコーチが扱わないことです。

コーチは、アドバイスしたり、代わりに問題解決するのではなく、クライアントが課題に対して、どのようにアプローチするのかを扱っていきます。

・目の前の課題に対して、まっすぐ向き合っているか、いないのか?

・問題をどのように解釈しているのか?

・そもそも、それは本当に問題として捉えるべきものなのか?

そのようなことを質問によって、とらえるべき課題を明確にしていきます。

そして、課題解決のリソースの発見や、必要な行動に気づいてもらうことで、クライアントに必要なものを見つけていくのです。

大切なのは、コーチがクライアントと同一の視点レベルで問題を扱わないこと。

そのためにも、あくまで「対話する視点」を持つことです。

何より、クライアントが、ご自身の課題を話すだけで、整理されてしまうことも少なくないのです。

あなたも、自分1人で悩んでいたことを友人などに相談するときに、ことの始まりから話し始めた時に妙にすっきりしてしまったという経験があるのではないでしょうか。

それと同じことです。

あなたが、友人や恋人から、不測の事態を相談されたときは、一緒になって悩むことは避けましょう。

そのためにも、「課題を一緒に解決する」立場ではなく、聴き役に徹してあげることが、まずは重要なことなのです。

 

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■編集後記

昨日は、妻に今年の目標に向けた、大きめ(わたしにとって)の自己投資の相談をしました。

私の説明不足があったのにもかかわらず(汗)、大筋で理解してもらえました。
\(^o^)/

あとは、投資に見合った成果を上げるために行動するだけです!

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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