解釈が変われば、アウトプットも変わる。
「翻訳」とは「翻訳者の解釈」であり「読者の解釈」なのかもしれません。
小説『カラマーゾフの兄弟』への未完了感
あなたは『カラマーゾフの兄弟』という小説をご存じでしょうか。
著者はフョードル・ドストエフスキー氏。
「世界最高の小説」とも称される作品です。
なぜ、この小説が世界最高峰なのか。
もちろんそれは様々な理由があるわけで、私にはすべてはわかりません。
いや、正確には「わかりませんでした」というべきでしょうか。
私は大学生時代に完読したからです(一応)。
新潮文庫版(3冊)の総ページ数は1984。
な、、、長い。
かなりの時間を投下した記憶があります。
ただ、残念ながら「さすが世界最高の小説だ!ブラボー!!!」とは、なりませんでした……。
「歴史に残るロシア文学の巨匠の傑作を読み通すことができた!」
それくらいの感想しかなかったんですよね。
理由は、わかります。
私の20代そこそこの教養で、この小説のすごさが理解できるわけがありません。
人生経験が浅すぎましたから。
それでも、ことあるごとに『カラマーゾフの兄弟』という作品名を聞くことは、ありました。
そのたびに「あー、大学生のときに読んだよね」という感じで、ちょっとした優越感とともに見聞きしていたんです。
一方で、壮大な物語を「まったく消化しきれていない」感じはあります。
なぜなら『カラマーゾフの兄弟』が「世界最高」と言われる理由がわからないからです。
あれだけの時間を投下していたのに。
「何たるか?」をわかっていない。
そこには、何かしら未完了が残っていたわけです(私なりに)。
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「世界最高の小説」にリトライ
そんな折、今年に入ってから、1日50個の習慣に取り組んでいます。
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習慣リストの中に「小説を5分読む」があるんですよね。
1日5分で小説を読めるのか。
読めます。
先日も、『成瀬は天下を取りにいく』と『成瀬は信じた道をいく』を2冊読み終えました。
すると「さて、次は何の小説を読もうかな?」という楽しみができます。
そのとき、ふと出てきたのが「ひょっとして『カラマーゾフの兄弟』も読めるんじゃないか?」という問い。
答えは「よし、読んでみよう」でした。
アラフィフになり、再び『カラマーゾフの兄弟』を読んでみることにしたわけです。
さて、再読して気づいたことがあります。
それは「翻訳の違い」です。
『カラマーゾフの兄弟」は有名な翻訳者3名の方々が訳しておられるんですね。
(1)米川正夫さん訳「カラマーゾフの兄弟 1~4」(岩波文庫 1927 改版 1957)
(2)原卓也さん訳「カラマーゾフの兄弟 上・中・下」(新潮文庫 1978)
私が大学生時代に読んだのは原卓也さん訳でした。
今回、Amazonを検索したら、新しい翻訳の方がいらしたんですね。
それが亀山さんです。
(3)亀山郁夫さん訳「カラマーゾフの兄弟 1~5」(光文社古典新訳文庫 2006)
この30年のうちに、新しい翻訳が出ていたとは。
知らなかったです。
亀山さん訳は、賛否両論あるみたいですが、1冊目はKindle Unlimited。
リスク無しだったので、試しに購入。
早速、読み始めてみたわけです。
どうだったか。
とっても読みやすいんですね。
フィーリングや表現が、現代の感覚に近いのだと思います。
私が大学生当時は、正直なところ(大変失礼ながら)翻訳の読みにくさがありました。
翻訳レベルではなく、あくまでも私の感覚にマッチする翻訳ではなかったということです。
「こういうストーリーだったのか……。」と。
1日5分とはいえ、読み始めると興味が湧いてきて続きが気になります。
ロシア語の原文は、変わっているはずがありません(変わったら大変なことですね・笑)。
でも、翻訳者の感覚や翻訳スキルで、こんなにも物語の感じ方が変わるのかと。
驚きでした。
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自分都合で解釈する習慣
原文は1つ。
それが翻訳者の解釈によって、アウトプットのクオリティーが変わる。
決して優劣があるわけではないと思います。
解釈とフィーリングの違いだけだと感じています。
考えてみると、私たちの日常も同じですよね。
事実は1つ。
でも解釈は無限大ですから。
1つのできごとに、ネガティブな意味づけをするのか。
それとも、ポジティブな意味づけをするのか。
それによって1つのできごとの印象はまったく変わってしいます。
それが、翻訳みたいだなと。
それならば、ということで、私のおすすめのスキルがあります。
日々のできごとを、自分の価値観に合わせて解釈するんです。
たとえば「学ぶ」という価値観が大事だといますよね。
日常で失敗してしまったときも、そのできごとを価値観に合わせて解釈するんです。
失敗しても「これを学びだな」と思えば、プラスの解釈になりますよね。
反対に「失敗したのは自分の責任だ」と意味づけしたら「自責め」です。
楽しくないですよね……。
先日の記事に書いたように、経験値はプラスもマイナスも合わせた総量が大事なので。
そう考えるコツは、自分が感じたい価値観に紐づけることなんです。
ぜひ意識していきましょう。
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■編集後記
昨日は、日中に「習慣化コミュニティー」スタッフの定例ミーティング。
夜は、「良習慣塾」のセミナー準備とリハーサル。
今月のテーマは「問題解決」。
お伝えできるのが楽しみです。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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