良習慣づくりの習慣

ビデオカメラを通した映像が記憶に残らない理由

投稿日:


■昨日は娘の運動会でした!

本来は先週予定されていたのですが、雨で順延となりました。

素晴らしい晴天でしたが、ものすごい日差しで暑すぎるくらいで、

10月なのに日焼けしてしまいました。(笑)

子どもたちの運動会といえば、よく目にするのが、

ビデオカメラを熱心に撮り続ける親御さんたち。

もちろん、わたしもその例にもれてはいなかったのですが(汗)、

伝ちゃんこと佐藤伝さんに教えていただいたことで考え直したことがあります。

■それは、ビデオカメラを通して子どもたちの姿を見ていると、

子どもたちのリアルの風景を記憶に残すパワーが少なくなってしまうのはないか、

ということです。

つまり、ビデオカメラなり、デジタルカメラのレンズを通して子どもたちの姿を見ていると、

物理的なフィルターを1枚通すことになるのです。

これは個人的な感覚ではありますが、

ビデオカメラで一生懸命子どもの姿を追いかけて撮影した行事より、

ビデオカメラが壊れてしまって、ビデオをもっていなかったときに参加した行事の方が、

わたしの記憶に残っているような気がします。

■これは観光旅行に行ったときも同じかもしれません。

再訪できないかもしれない場所であればあるほど、映像や写真に残して、

繰り返し見たくなる気持ちはわたしもよく分かります。(汗)

しかし、せっかく現地のリアルな風景が目の前にあるのに、

映像におさめること、カメラに撮ること自体が目的になってしまうことがあるように思うのです。

この現象を考えてみて、わたしが契約しているコーチに教えていただいたことを思い出しました。

■それは、

【記憶は、感情と結びついている】

ということです。

本当に感情を揺さぶられたとき、

例えば、

思いかけずうれしかったとき、

本当に悲しかったとき、

孤独でさびしかったとき、

こころから怒りを感じたとき、

そのような感情にあるときに、自分の目をとおしてうつし出された風景というのは、

数年経った後でも、リアルに思い出せるそうです。

■わたしで言えば、

うれしさという感情をともなって見た風景という意味で、

例えば、

はじめてトライアスロンを完走したときのゴール風景、

子どもが産まれたときの病室での妻の表情、

大きな案件を受注したときの駅のホームなど、

つよいうれしさを感じた瞬間の風景というのは、

いまもある程度のリアル感を持って思い出すことができるのです。

そのように考えてみると、

ビデオカメラやデジタルカメラをとおして切り取った風景というのは、

リアルに見る風景よりも、

「心からの感情が起こりにくい」

のではないでしょうか?

■子どもが一生懸命走っている姿を見るとき、

ビデオカメラを通して見るのではなく、

自分の肉眼で、

子どもの成長や頑張りを実感しながら、

うれしさという感情をとおして、目に焼き付けるようにすると良いのだと思っています。

うれしさという感情と結びついた記憶であれば、何年後かにふと思い出したとき、

その風景だけでなく、

太陽の暑さや風のにおい、

心に表出されたあたたかさなど、

さまざまな要素が一体となり、

リアルに思い出せる記憶となるでしょう。

保護者席で座ってみているわたしの目の前で、立ちながらビデオカメラを撮り続けている親御さんたちを見ながら、

思わずそんなことを考えてしまったのでした。。。(笑)

【今回の良習慣】
思い出に残る風景は、感情と結びつけて記憶する

-良習慣づくりの習慣

執筆者:

関連記事

習慣化や継続に重要なこと。ネガティブな感情に気づき、自分の感情を整える。

やる気がないときに「とりあえず動いて感情を動かす」ことは、行動を促すために重要なテクニックです。 ただ、もう1つ、ネガティブな感情がわきあがってきたときに、行動を止めないようにアプローチする方法も知っ …

先のばしタイプでも習慣化するためのコツは、「休むルール」を決めておくこと。

物事を習慣化していくためには、どれだけモチベーションが高まっていたとしても、 ・自分は先のばしタイプなのだ という自分の特性を忘れないようにしています。 短期的に前倒しで対応できる瞬間があっても、基本 …

「試しにやってみる」ことに失敗はない。結果よりも行動に焦点をあてる。

先日、息子の高校の入学式に参加しました。 その際に、校長先生が「高校生活では、ぜひたくさん失敗して欲しい」とスピーチされていたことが印象的でした。 私は大人になって習慣化やコーチングに出会うまで、「失 …

できていない自分に向き合う「定点観測」のすすめ

できていない自分やうまくいっていない現実に向き合うのは、できれば避けたいことです。 ただ、ずっと避け続けていると、小さかった課題が大きな問題に発展してしまうことも。 そうならないためにも「定点観測」の …

習慣の成功と失敗を見える化する3ステップ

こんにちは。 良習慣プロフェッショナルコーチの伊藤良です。 良習慣づくりを成功させるために、 (1)広げるフェーズ (2)深めるフェーズ (3)適用するフェーズ の3ステップから「成功と失敗の要因」を …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。