思考の習慣

あなたの自己否定は「健全」か「不健全」か?

投稿日:2019/11/05





「自己否定」というと、あまり良くないイメージがあるかもしれません。

ただ、活用の方法によっては、エネルギーを生んでくれるもの。

さらに言えば、あなたの才能の源泉が見つかる可能性もあります。

 

10年間継続したいことは何か?

「あなたが、10年続けられるものは何でしょうか?」

と質問されたら、何と答えますか?

私は、自分に対して、

「10年続けられる対象は何か?」

「どんなことだったら10年やっても飽きないか?」

「これを10年続けた自分は誇らしいと思うものは何か?」

と問いかけています。

その問いに答えられるものが、

・書く仕事(本の執筆、ブログ、メルマガなど)

・コーチング

・トライアスロン

の3つの活動です。

言わば現在の私の「習慣トライアスロン」です。

トライアスロンが入っているのに「習慣トライアスロン」なのでわかりづらいですが(笑)。

実際に、現在はこの3つの分野に時間を投資するようにしています。

 


 

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継続の中に潜む自己否定

10年続けられる対象。

それくらい長期のあいだ腰をすえて取り組めるものを見つけられた幸運。

10年継続ができれば、それぞれの分野で成果を出せるはず。

そう考えています。

その一方で、続けていると必ずやってくるものがあります。

それが「自己否定」です。

1つの分野に力を注げば注ぐほど「できない自分」に気づくのです。

・なぜ、もっとわかりやすく書けないんだろう?

・どうしてあの場面でもっとクライアントさんの内面を深堀りできなかったんだろう?

・レースに参加してもリタイアしてしまう実力不足を解消したいのにできてない、、、

こんな風に、続ければ続けるほど自分の至らなさを発見するわけです。

しかも自分でわかることだけに、しんどいものなんですよね。。。

「自分なりに精一杯、それだけじゃ量が足りないんじゃないか?」

「もっとすごい人たちに比べて、自分は向いてないかもしれない・・・」

「こんなに成果が出ないんだったら、あきらめて別の道を探したほうがいいのかも、、、」

そんな風に思いつめます。

もしかしたら、あなたもそのように思ったことがあるかもしれません。

でも、そこで同時にこうも思うのです。

「思わず自己否定してしまうような分野にこそ、自分の本気があるのかもしれない」

という風に。

たとえば、私は村上春樹さんの文章を読んでいるとへこみます。

スラスラっと流れるような文体。

思考を見事な言葉にする能力

しっかりした構成。

美しいメタファー。

それらを感じるうちに「まるっきり自分と違うじゃないか・・・!」と愕然とするわけです。

「いや、村上さんと比べるなよ」ってことなんですが、わかりやすいので(笑)。

結果として「​自分も村上春樹さんのように書けるようになりたい!・・・でも、まったく書けない」。

こういう「思考の綱引き」になり、最後はふてくされるのです。(T_T)

 


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「健全な自己否定」をエネルギーに変える

へこんだところであきらめれば、まさに「そこで試合終了」です。

ただ、もしも自分にとって本当にどうでもいいことだったら、ここまで思い悩むものでしょうか。

たとえば、私は、ゴルフにはまったく興味がありません。

ですから、尊敬する優秀なプロコーチや同じくプロコーチの友人がゴルフをやっていても、特に興味はありません。

「ああ、やっているんだな」という感じです。

理由は、私にとってゴルフは「どうでもいい」スポーツだからです(あくまで比較の意味での「どうでもいい」です)。

一方で、そのプロコーチの方の公開コーチングセッションを見たときに「今の自分では足元にも及ばない・・・」と感じました。

そして自己否定をしました。

「自分はここまではできていない」と。

また、その方が書いた本を読んだときも「すばらしい本だ!」と感動を覚えました。

ふたたび自己否定をしました。

また「自分はそこまでできない」と。

もちろん、その方に対して「自分がそう思いたいからそうとらえている」というバイアス(偏見)はあると思います。

しかし、たとえそうだとしても、私の心が動いたのは事実。

だからこそショックを受けました。

ここに嘘はつけません。

ただ、だからこそ、そこに私の興味関心や「もっと深く追求してみたい!」という欲求があるわけです。

自分の中に「こうなりたい」という理想があるからこそ、ギャップを感じるものだからです。

そのギャップが大きいからこそ、自己否定が生まれるわけです。

その自己否定は、私にとっては意味がある「健全な自己否定」だと感じるものです。

また、そういった「健全な自己否定」があるからこそ、その活動を続ける理由にもなっているだと考えています。

とても大げさにいえば、そういうレベルの違いを感じたり、ほかの人との差に敏感になれることこそ、私の才能がある場所だとも思っています。

ですから「10年継続できる活動」なのだと考えているのです。

むしろ自己否定をまったく感じることなく「自分が1番」と思ってしまうことや「自分のやり方こそ確実な正解」と思ってしまうこと。

そのほうが「健全な自己否定」よりもよっぽど怖いものかもしれません。

ですから、あなたが取り組んでいる分野で「自己否定」を感じたときは、

それが、「健全な自己否定」なのか、それとも「不健全な自己否定」なのか。

それを考えてみましょう。

「健全な自己否定」なら、むしろ持っておいて成長の活力に変えていきましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝から息子とカフェで「SQT(第2領域の時間)」。

本の再校をひたすら原稿磨きしていました。

お昼をはさんで、図書館に場所を移し、さらに原稿磨き。

夜は家族で焼き肉へ・・・私が「孤独のグルメ」に影響されたからです(笑)。

帰宅後もさらに原稿磨き。

原稿がブラッシュアップされていくのは、けっこう快感です。(^_^)


 

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