良習慣の習慣

先のばしをやめたいのなら「マキシマイザー」よりも「サティスファイザー」を目指す。

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先のばしをしてしまう人は「マキシマイザー」タイプかもしれません。

動き出せずに苦しんでいるとしたら「サティスファイザー」の思考を取り入れましょう。

 

「マキシマイザー」と「サティスファイザー」の2タイプ

アメリカの心理学者バリー・シュワルツ博士の研究によると、私たち人間は、

・マキシマイザー

と、

・サティスファイザー

の2種類に分けることができるそうです。

この「マキシマイザー」と「サティスファイザー」。

私は、聞いたことがない言葉でした。

これは、本によると、

・マキシマイザー:100点を目指す完璧タイプ

・サティスファイザー:80点で満足できる最善タイプ

という違いがあるのだということです。

「マキシマイザー」は、完璧主義ということなのでひとつのことについて深く考えます。

ですからサティスファイザーのように「とりあえずやっておく」とか「走りながら考える」というよりは、熟考してから行動します。

また、考えてから行動したとしても「もしかしたら、もっといい選択肢があったかもしれない」と考えてしまうんですね。

むしろ「自分は、もっとできたのではないか」と後悔することもあるそうです。

ただ、行動するならまだいいのですが、考えに考え抜いた結果「やっぱりやめておこう」と行動しないことを選択することもあるのだということなんです。

こう考えていった場合「マキシマイザー」だと、なかなか行動が前進しないように思えます。

 


 

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マキシマイザーの完璧主義が強すぎると前進できなくなる

「マキシマイザー」と「サティスファイザー」の説明を読んだとき、

・マキシマイザー=完璧主義タイプの人

ではないかと気づきました。

なぜなら「先のばしする人」の特徴のひとつに、

・完璧主義におちいっている

ということがあるからなんですね。

テストで100点満点をとることができればうれしいように、私たちは完璧へのあこがれを持っているものです。

人は「空白があるとうめたくなる」という本能があるんですよね。

しかし、その「完璧にしたい」という思考が、行動することに対するハードルになってしまうというのはよくある話しなのです。

また、先述のように、行動できたとしても「もっと○○すれば良かったな、、、」と不足部分にフォーカスをあててしまい、後悔してしまう傾向もあります。

これだと、次の行動にうつるのも遅くなってしまうんですよね。

一方で、行動力がある人は、いい意味で完璧を求めません。

むしろ、

・とりあえずざっくりやってしまう

・走りながら考える

というスタンスの人です。

70点主義や50点主義、場合によっては30点主義くらいでざっと動いてしまうのですね。

たしかに30点主義ではだめな仕事もあり、見積書や請求書など100点を求められるものです。

ただ、すべての仕事が100点でなければならないかといえば、そんなことはないはずです。

交通費の精算を完璧にやったとしても、誰にも評価されないように。

たとえば、会議の議事録を録音して、文字起こししたとします。

これは、ある意味では完璧な仕事のはずです。

会議の様子を100%記録しているわけですから。

でも「会議の要点を文字として共有する」という議事録の目的からすると、時間や労力がかかりすぎます。

読み手全員に文字起こしを読ませるというのも非効率すぎますよね。(^_^;)

議題と結論だけ書いた30点の議事録のほうが喜ばれるでしょう。

結局は、目的を考えて「マキシマイザー」と「サティスファイザー」、どちらのスタンスでタスクに取りくむのか考えることが必要なのですね。

 


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マキシマイザーとサティスファイザーのバランスをとる

マキシマイザーが目指す「完璧」というのは、ある意味では幻想だと思っています。

それなのに、そこを追求するというのは非効率でしょう。

本来は必要がなかったはず時間や労力をかけてしまうのでは疲れもたまるでしょうし、テンポよくタスクに取りくんでいくことが難しくなってしまいます。

行動力がある人は、受験や資格試験でも「合格最低点をクリアする」ことを目指すように、目的を明確にしているものです。

「100点とるつもりで完璧に勉強すれば合格するだろう」とは考えないのです。

実際、私がコーチとして多くのクライアントさんに接する中で感じることは、成長するクライアントさんは、

・とりあえずざっくりやってしまう

・走りながら考える

という思考習慣を持っている人です。

そして「まず30点でやって、そのあと改善していけばいい」と思っているわけですね。

その後に改善をしていき、最終的に80点にして合格すればいいと考えているんです。

残念ながら伸び悩んでいた人は、環境が整うまで動かないタイプです。

一度もバットを振らないので、行動に対するフィードバックがありません。

結果として、どこに力を入れていけばいいのかわからず、目標の前進がないのです。

だからこそ、それぞれのタスクの合格点を明確にすることが大事なのだということですね。

やはり「マキシマイザー」と「サティスファイザー」、どちらの要素もあわせ持つタフさを持つようにしていきましょう。

そのようにして最低限の時間や労力で目的を満たすことができれば、効果としては完璧と言えるように思います。

その仕事は、むしろ100点なのではないでしょうか。

「マキシマイザー」と「サティスファイザー」の視点、意識してみてはいかがでしょうか。

 


 

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■編集後記

昨日は、早朝にコーチングセッション。

午後は、義母のために、家族が勢ぞろいしました。

古希を迎えた義母。

先日誕生日だったので、お祝いができた良かったです。(^_^)


 

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・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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