思考の習慣

第1次的な感情と第2次的な感情。大切にするべきは第1次的な感情。

投稿日:2016/09/30


感情には第1次的なものと第2次的なものがあります。

感情のトラブルを避けるためには、第1次の感情を上手に扱うことが大切です。

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帰りが遅くなった息子にぶつけてしまった言葉に後悔

先日、息子が夜の塾からなかなか帰ってこないときがありました。

通常、塾は21時40分までです。

塾から自宅までは徒歩1分なので、多少授業が長引いたとしても22時すぎには帰ってきます。

しかし、その日は22時をすぎても帰ってきません。

「もしかして、何かあったんだろうか・・・?」

なんとなくそわそわしてくる妻と私。

様子を見に行こうとしたら、息子が「ガチャッ」と家の鍵を開ける音。

私たちは安堵しました。

結局、その日は塾から帰ってきたのは22時30分をまわっていました。

息子の顔をみたとき、思わず「ちょっと遅いんじゃない?何してたの?」とイラッとした感情をそのままぶつけてしまいました。

息子は、とまどった表情をして、「塾の先生にわからないポイントを聞いていたら長引いちゃっただけだよ。寄り道したり、友だちと話していたわけじゃないよ」と言いました。

このとき、私は「しまった」と思いました。

なぜなら、このときのイライラした感情の表出は、本来の私の感情ではないことに気づいたからです。

 

感情には第1次的な感情と第2次的な感情の2段階がある

感情日記をつけるようになってから、じつに興味深いことに気づきました。

1日5分の感情日記を書く習慣。自分の無意識の思い込みを探求するために。 | 【良習慣の力!】ブログ

それは、感情には、

・第1次的な感情

と、

・第2次的な感情

があるということです。

本来の感情は第1次的な感情なのですが、意識をしていないと第2次的な感情が勝ってしまうことがあるものなのです。

先の私の例でいうと、第1次的な感情は「心配」です。

息子に何かあったのではないか、事故にでもあっていたらどうしようか、という息子への心配が第1次的な感情なのです。

それなのに、息子が無事に帰ってきたときにイラッとした感情をぶつけたのは、第2次的な感情なのです。

しかし、息子に伝わったのは、第2次的な感情なのですよね。

だから息子(何も悪いことはしておらず、むしろ熱心に質問していた)は、とまどったのでしょう。

私も、第1次的な感情で、「いつもより遅いから心配していたよ」と伝えれば良かったものを、第2次的な感情、つまり本意ではない感情で話してしまったのです。

それに気づいたからこそ「しまった」と思ったのです。

 

第1次的な感情を上手に扱おう

自分の感情をうまく扱うためには、第1次的な感情を扱うことです。

歪曲された第2次的な感情を表現してしまうと、相手にも自分にもメリットがありません。

第1次的な感情を上手に扱えていれば、私は息子に対して今後同様のケースがあったときの対処法やルールを一緒に決めるなどの善後策を話しあえたはずです。

息子だって、私たちを心配させるためにわざと遅くなったのではありません。

私も本心では心配しているのに、ねじ曲げた感情で話したことを後悔しました。

私をふり返ってみても、これまでの周囲の人たちをみても、考えてみると第1次的な感情をうまく扱えずに、第2次的な感情を表出させてしまったことによるトラブルが多いように感じます。

第2次的な感情で流されるままに感情を表出させる前に、自分の第1次的な感情を大切にするようにしましょう。

 

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■編集後記

昨日は、早起き習慣化についての個別コンサルティングでした。

テーマはまさに私が過去に扱ったもので、リラックスタイムに制限時間をもうけること、就寝時間を守ることからはじめること、そして家族に理解してもらうこと。

早起き習慣化のハードルは共通点が多いんですよね。

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