モチベーションの習慣

「やる気スイッチ」を入れる方法

投稿日:2020/04/03


あなたには「やる気が出なくて行動ができない」という悩みがありますか?

だとすれば、その考え方を反対にして「行動するからやる気が出る」という風に考え直してみてはいかがでしょうか。




 

先のばしはスキル不足が原因ではない

「どうしても気が重たくて先のばししてしまうことがあるんです・・・」

先日のコーチングセッションで、上記のようなお悩みがありました。

こういうこと、よくありますよね。

たとえば、

・仕事の仕組みづくり

・スキルアップの資格学習

・本棚の整理整頓

・不用品の処分

・未来に向けた「ひとり戦略会議」やふり返り

・契約書などの書類作成

・運動などのエクササイズ

などなど、ちょっと面倒ですよね。

私もよくわかります。

やったほうがいいことはわかっているつもりだし、やらなければいけないことは理解しているつもり。

でも体が動かないんですね、、、

こういうとき、私たちは「能力が足りないから先のばししている」と思ってしまうかもしれません。

でも、必ずしもそうではありません。

たいていのことは、やってしまえばできるんです。

ただ、自分がやる気になるためのスイッチが入っていないだけだったりするんですよね。

そこから考えると、先のばし撃退の特効薬は、

「とにかく、はじめる」

という方法となります。

まあ、「それができたら苦労しない」ということなんですけれど(笑)。

では、具体的にはどんな対策をとっていけばいいのでしょうか。

 


 

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人は行動してからやる気を高める

先の「どうしても気が重たくて先のばししてしまうことがあるんです・・・」と言われていたクライアントさん。

その方に「じゃあ、いまこの場で15分やってみましょう」とお伝えしたんdです。

クライアントさんはとまどっていましたが、その場で取り組まれました。

そうしたら、15分で半分ほどできてしまったんですね。

そしてセッション終了後に、そのままの流れで先のばししていたことを終了。

「終わりました!やってみたら意外とあっさりできてしまいました!」というメッセージが届いたんです。

取りかかってしまえば30分で終わったというわけです。

結局、非日常のタスクというのは何となく先のばししがち。

でも、このように「ただ単にきっかけがなかっただけ」ということはよくあるものです。

というより先のばしを研究していてよくわかったのは、こういったことがほとんどだったりするんです。

そこで思い出したことがあります。

私は「人間はまず心でやる気を出すから、次のステップとして行動ができる」と考えていました。

ところが、最近の心理学や脳科学の研究でわかってきているのは、

・「人は行動してからやる気を高める」

ということなんですね。

つまり、

「やる気を出す→行動する」

ということではありません。

むしろ、

「行動する→やる気が出る」

という順番なんです。

たとえば、あなたが学生時代にテスト勉強を控えているとき。

テストに向けて学習しなくてはいけないのに、気づくと机のそうじをはじめたり、本棚の整理をしてしまったことはありませんか?

しかもなぜかいつもよりもはかどってしまうという(笑)。

これにはちゃんと理由があります。

脳には、一度その行動をはじめるとやり続けてしまうという性質があるんです。

それは脳にある「側坐核(そくざかく)」という部位が刺激されているからです。

これが「やる気スイッチ」と言われているものなんですね。

ですから、テスト期間中にそうじをやりはじめるとこの「やる気スイッチ」が入り、とまらなくなるわけです。

本棚にあるマンガを1巻だけ読み始めたら、ついとまらなくなる。

2巻、3巻・・・と読み進めてしまい、気づくと何時間もたっていた。

といったことも、こんな脳の性質から起きる現象なんですね。

ですから、

「とにかく、はじめる」

という手法は、シンプルながら間違ってはいない手法なのです。

 


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「とにかく、はじめる」ために決めたい2つのこと

では、

「とにかく、はじめる」

ためには、どうすればいいのでしょうか?

対策としては、先のばししたくなる感情や行動のハードルをできる限り減らしておくことです。

具体的にには、

・定期的な行動にしてしまうこと

です。

ルーティンにしてしまうことで「面倒だな」という障害をできるだけ減らしておくということですね。

小説家の村上春樹さんは、毎日午前中に机に向かう時間を決めているそうです。

ときには書くことが決まっていないときもあるそうですが、それでもとにかく机にむかう。

机に向かっているうちに書くことを思いつくそうなんですね。

このポイントは「いつ」「どこで」を決めているということです。

これなら気分によって例外をつくることはなくなります。

また、いつもと同じ行動をとることで頭と体が「いつもの行動をとるぞ」というスタンバイをするようになります。

それによってやる気スイッチが入り、「モード」に入れるんですね。

村上さんのこの習慣はアメリカの作家レイモンド・チャンドラー氏の習慣を取り入れたとエッセイで書かれています。

チャンドラー氏は自分が文章を書くのに適したデスクを決めて、時間帯を決めていました。

やはり「いつ」「どこで」を決めていたわけです。

レイモンド・チャンドラー氏といえば「ロング・グッドバイ」のような長編小説を書かれた作家。

長期戦になる長編小説の執筆。

その期間にはやる気がでない時期もやってきたのではないでしょうか。

そういった気分のムラをのりきるために「一定の時間帯、いつもと同じ机に座ること」を習慣にしていたように思います。

なにしろ、書かないということはあまりにラクなこと。

なので、一度書かなくなると再開がしづらくなるんですね。

私自身も同じようなことがありました。

以前は「ひとり戦略会議」をとることができなかったんです。

でも、「毎週火曜日に定時退社して」「お気に入りのやきとん屋で30分」という「いつ」「どこで」を決めることで習慣になったのです。

このように、あなたも「なぜか気が進まない」ということがあったら、まずは「いつ」「どこで」を決めてみることからスタートしてみてはいかがでしょうか。

そして、「とにかく、はじめる」こと。

そんな流れで先のばし撃退にトライしてみましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、習慣化コンサルタントの古川さんらの習慣化チームでZoomのグループ機能をテスト。

今週末と来週末の終日セミナーはオンライン開催になるためです。

こんな風に新しいことをチームメンバーで試すのは楽しいですね。

その後、長野県にいる公認会計士の友人とZoomでトーク。

近況報告やお互いの2020年の目標などを語り合いました。

まだまだがんばりが足りない自分に喝を入れました。(^^)


 


 

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