思考の習慣 書く習慣

心配ごとや不安を軽減するためのシンプルな方法

投稿日:2020/09/30


人は、不安になると頭の中が心配ごとでいっぱいになってしまいます。

そんなときはどう対処していけばいいのでしょうか。

その方法を記事にしました。




 

しんどいときに役立った習慣とは?

ここ数ヶ月、入社16年目の中でもっとも負荷の高い案件を手がけていました。

とにかく大変だったのです。

突然の出張も含めて、久しぶりにタクシー帰りや終電など。

心理的にもかなりしんどく、私にしては珍しく「うーん、、、会社に行きたくないかも」と思ったほどです。

ただ、その案件もようやく最終局面。

なんとか終わるめどがたってきました。

さて、今回のタフな案件。

これまで学んだ心理学や思考習慣の知識が本当に役立ちました。

その中でも、とにく有効だった手法があります。

それはシンプルで、

・不安や心配ごとをそのまま紙に書き出す

というアクションでした。

やり方もシンプル。

ノートを開いて、感じていることや考えていることをそのままノートに書き連ねるだけです。

体裁はいっさい関係なし。

とにかく思いのままを紙に書き出していくだけ。

時間は15分でOK。

でも終わるとすっきりしているのです。

今回の案件は理不尽さを感じるできごともありましたが、この行動に継続的に取り組むことでなんとか発狂せずにすみました。(笑)

 


 

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ワーキングメモリーは「第3の記憶」

さて、記憶には2つの種類があることをご存じでしょうか?

その2つとは、

(1)長期記憶

(2)短期記憶

です。

簡単にいえば、

(1)長期記憶・・・過去のできごとを覚えている

(2)短期記憶・・・最近のできごとを覚えている

という分類です。

ただ、この2つだけだと生活のすべてをカバーできません。

そこで発達した機能があります。

それが「ワーキングメモリー」と呼ばれる機能です。

ワーキングメモリーは「第3の記憶」とも言われているんですね。

この機能は、何か目的を持って行動しているときに使っている記憶力のことです。

たとえば、2人で会話をしているとき。

相手から質問があったときに返答ができるのは、ワーキングメモリーに相手からの質問が記憶されているからです。

別の例でいえば、仕事中に電話があってお客さまから依頼を受けたとします。

そのときメモできるものがなかったとしたら、メモできるまで相手の依頼を覚えておかなければなりません。

あるいは帰宅中に奥さんから連絡があって「帰りに朝食用のパンを買ってきてもらってもいい?」というLINEが届いたときは、忘れずにスーパーやコンビニに立ち寄らないと翌朝が大変なことになります。(笑)

そのようなときに一時的に記憶にキープしておくための情報の保存庫が必要ですよね。

それがワーキングメモリーです。

そう考えると、私たちは仕事やプライベートで、ワーキングメモリーをフル活用しているわけです。

ただし、この便利なワーキングメモリーにも限度があります。

容量があるのです(個人差があります)。

ハードディスクのようなイメージですね。

ですから、すべて記憶しておけるわけではありません。

いくつも同時に覚えるのは難しいですし、マルチタスクが増えれば覚えておけないものが増えてくるのです。

すると効率が落ちたり、判断力が落ちたりしてしまうんですね。

結果として、集中力が落ちてしまい、私たちのパフォーマンスがダウンしてしまうのです。

これは困りますよね。

パフォーマンスダウンや集中力ダウンはできるだけ避けたいものです。

では、どうすればいいのか。

対策があるのです。

それが、先ほども述べた

・不安や心配ごとをそのまま紙に書き出す

ことなのです。

 


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ワーキングメモリーから「心配ごとファイル」を捨てていく

ワーキングメモリーに残っているものを書き出す。

それだけで、不安な感情が落ち着く効果や集中力が高まる効果があります。

それが実験で証明されています。

その実験は、学生たちの試験で行われたもの。

その実験は、

・Aグループ:普通にテストを受けた

・Bグループ:テストの前に不安や心のもやもやを書き出してからテストを受けた

という2つのグループでの実験でした。

結論だけお伝えすると、Bグループのほうがスコアが5%ほど高かったということです。

テスト前に感情を書き出すことでワーキングメモリーの容量が増えたのです。

同時に、テストに向けた不安やストレスも減ったということなのですね。

「紙に書く」という行為そのものというよりは、不安な感情を言葉にして頭の外に出した効果があったわけです。

プレッシャーで不安が高まると、ワーキングメモリーの容量が心配ごとでうまってしまいます。

しかし、紙に書き出すことで心配ごとが外に吐き出されるて、ワーキングメモリーの容量が増えるのです。

パソコンでたとえてみると、ワーキングメモリーというハードディスクから、「心配ごと」というファイルをどんどんゴミ箱にすてているようなイメージですね。

ワーキングメモリーをすっきりさせておけば、よけいなものに意識を奪われずにすみます。

ですから、普段のパフォーマンスも高まるわけです。

これは、現状の不安定な状況でも効果を発揮します。

ぜひ、不安や心配ごとなどのプレッシャーに負けそうなときは、

・不安や心配ごとをそのまま紙に書き出す

という行動に取り組んでみましょう。

 

最後に、このブログではあまり時流にのせたことは書かないようにしています。

ただ、最近の著名人の方々が命を投げ出すのを知るのはつらいことです。

自ら命を投げ出す前に、この手法(感情を紙に書き出す)を試していただきたかったなと考えています。

もしも、あなたが心配ごとに押しつぶされそうなときは書き出すことや、あとはほかの人に悩みごとを話してみましょう。

ワーキングメモリーが心配ごとでいっぱいにならないようにしておくのです。

それだけでも大きく変わってきますので。(^^)

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活ファシリテーションからスタート。

8時から「習慣化オンラインサロン」メンバーとのミーティングでディスカッション。

ミーティング中に突然プロモーション映像の撮影がはじまる展開になり、その勢いに笑ってしまいました。(笑)

会社の月末業務に対処しつつ、夜は「習慣化の学校」メンバーへの週間フィードバック。

残り3ヶ月の前進をサポートしていきます。(^^)


 


 

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