こんにちは。
良習慣プロフェッショナルコーチの伊藤良です。
習慣形成の成功をゴールとするなら、スタート地点があります。
マラソンのレースのように、最初からゴールに到着することはできないと考えましょう。

なぜ「80対20の法則」は難しいのか
「80対20の法則」と呼ばれる法則があります。
おおよその意味は「結果の80パーセントは、20パーセントの原因から生まれている」です。
「パレートの法則」とも言われています。
この法則を知ったとき、私は「これはすごい法則だ。人生やビジネスが大きく変わるかも!」と喜んだ記憶があります。
子どもの頃に「いいこと聞いちゃったな〜」と思ったみたいに。
ただ、ものごとはそこまで単純ではなかったんですね。
なぜなら「20パーセントの原因は何か?」を知るのは簡単ではなかったからです。
営業の売上なら、わかりやすいところはあります。
「今月の売上の80パーセントは、上位5社で20パーセントから成り立っているんだな」と。
事後的にわかるんですよね。
では、その上位5社は、1ヶ月前にわかるのか。
それが分かっていれば、上位5社だけに力を入れればいいわけですから。
ただ、事前に知るのは、難しいところがあるのが現実なんですよね。
答えは後になってから分かることが多い。
それが「80対20の法則」の難しさだと考えています。
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習慣形成でも「80対20の法則」は重要
「80対20の法則」は、習慣形成に当てはめることができると考えています。
80パーセントの成果は「習慣の継続」であり、20パーセントの原因は「コツ」です。
たとえば、早起き。
人によっても変わる部分はありますが、基本的なコツは「早寝する」こと。
それが「早起き」という結果をつくる原因であり、コツです。
私は早起きをつくり出すコツが、なかなかわかりませんでした。
そのため、早起きの習慣形成に苦労したんですよね。
早起きのコツである早寝がわかったとしても、すぐに実行できるとは限りません。
外部要因の残業や飲み会があったり、内部要因として夜ふかしすることもありました……。
それでも、コツさえ知ることができれば、あとは実践あるのみ。
「早寝する」ための試行錯誤を続けていたら、徐々に「早起き」という結果がついてきたんです。
また、多少のイレギュラーで早起きが崩れることがあっても、コツを押さえていると早起きのリズムに戻すのも比較的ラクにできるわけです。
ですから、早起きの「80対20の法則」は、早寝ということになる。
そう考えています。
他の習慣も同様。
その人にとっての原因20パーセントを見つけられると、継続できますし、再開しやすくなるんです。
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「20パーセントの原因」の特定には時間が必要
コツを習得するためには、事後的に起こるものです。
最初からコツをつかめれば理想ですけれど。
現実的には難易度が高いんです。
では、コツをつかむまでの期間は、無駄なのでしょうか。
私は、決して無駄だとは思いません。
むしろ、必須のプロセスだと考えています。
たとえば、早起きを1週間トライしたけれど、できなかった。
1週間を無為に感じるかもしれません。
なかったことにしたいくらいに。
でも、8日目で早起きに成功する。
「やった!」という感じですよね。
このとき「1日目から、この早起きできれば良かったのに」とは捉えずに。
「7日間のできない」があったから、「8日目のできる」にたどり着けた。
そう捉えてみましょう。
イメージは、推理小説やミステリー映画です。
前半に謎の部分がある。
だからこそ、後半の謎解きが面白くなるわけですよね。
伏線があるから、伏線回収があるように。
結末が最初から分かっていたら、謎解きは楽しくありませんよね(笑)。
あらかじめ犯人が分かっている『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』のような構成だって、犯人の動機やトリックに謎がありますから。
その意味で、習慣のコツに至るまでの期間も、必要なプロセスです。
習慣形成をスポーツの上達や楽器演奏のスキルアップのように捉えてみましょう。
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■編集後記
昨日は、夜に「良習慣塾」向けのセミナー準備。
色々と考え込んでしまいました……。
この考え込んでしまう時間も好きなんですよね。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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