仕事の習慣

感想やフィードバックは「GPS」のフォーマットを活用する

投稿日:2020/12/27


感想やフィードバックを求められたとき困ることはありませんか?

3つのポイントを意識して伝えることで、感想やフィードバックの質が高まります。




 

感想やフィードバックに対する苦手意識

社会人になると、自分が感じたことや考えたことを答える場面があります。

たとえば、

「新しい企画を考えてみたのですがどうでしょうか?」

「今日のセミナーの感想をお願いいたします」

「コーチングセッションのオブザーバーとしてフィードバックをお願いいたします」

という場面。

あなたは、上記のような場面でどのように答えているでしょうか。

複業をするようになってから、私は感想やフィードバックを求められる機会が増えています。

じつは正直なところ、この手の感想を答えるのが苦手でした。

苦手というか、「どうですか?」と聞かれるのが苦痛なくらいでした。。。

なぜなら、ざっくり「感想」と言われても、

・何を話せばいいのか?

・ポイントをどこにおけばいいのか?

・相手が求めていることは何なのか?

というあたりがぼんやりしていたからです。

ちょうど今週末にもありました。

コーチングクライアントさんとのセッションです。

今回はいつもの対話型のコーチングセッションとは違いました。

クライアントさんの初コンテンツのセミナーを受けることとなったのですね。

Zoomで画面共有をしていただきながらのマンツーマンセミナー。

テーマは「新しいセミナーに対するフィードバックが欲しい」ということです。

ほかにも、最近なら、

・先のばし改善習慣の研究結果を小冊子にまとめたので読んで感想を聞かせて欲しい

・コーチングセッションに慣れていないので、クライアント役としてフィードバックが欲しい

・ブログを開設して1記事目を投稿したので読んでいただきたい

という依頼がありました。

私にコーチングを依頼してくださるクライアントさんの成長につながることですから、もちろん協力します。

そして、受け手としてはできるだけいいフィードバックをしたいわけです。

それにぴったりのシンプルなフォーマットがあります。

 


 

【お知らせ】

■【発売中】目標設定セミナー(音声教材)

■【発売中】「早起き習慣化セミナー」動画・音声教材

■「習慣化オンラインサロン」新規メンバー募集中!
~月額5,500円(税込)で最高の「続ける」環境が手に入る~
「習慣化オンラインサロン」のご案内

■【発売中】『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』

パーソナルコーチングのお申込み

「皇居ラン&コーチング」サービス

メルマガ「複業で自分を磨く良習慣」のご案内

伊藤 良のプロフィール





感想やフィードバックは「GPS」の3つのポイントからおこなう

では、感想やフィードバックをおこなう際に、私が意識していることは何か?

それは、ふり返りのポイントと同じ「GPS」のフォーマットです。

1:Good(良かった点)

2:Problem(気になった点)

3:Solution(こうすればもっと良くなりそうな点)

です。

 

1:Good(良かった点)

まずは、「良かった点」から伝えます。

相手は、テーマに対して精いっぱい取り組んでいます。

ですから、受け手としてはプラスの面を評価するところからスタートしましょう。

相手も最初は受け入れる準備が整っていなかったりします。

ですから、プラスの声がけから入ります。

できれば、ほめるポイントは具体的にしましょう。

流れとしては「全体→個別」の順におこなうと相手にも伝わりやすいです。

たとえば、

・全体の構成はスムーズに感じました

・合間にはさんでくれたワークで行動を変える気づきがありました

・「○○が大事です」というフレーズがとくに印象的でした

という感じですね。

 

2:Problem(気になった点)

次に、「気になった点」を伝えます。

ここは順番も大事です。

最初にプラスのコメントを言っているので、相手も気になった点を素直に聞いてくれるものです。

「感想が欲しい」と言われると、ついマイナスポイントばかりをあげてしまう人が多いのです。

でも、いきなりマイナスから入ると受け入れるほうも拒絶のスタンスが発動します。

ですから、「良かった点→気になった点」という順番を守りましょう。

英語では「Problem」としていますが、ニュアンスとしては「問題」というよりも「気になった点」や「課題」という表現のほうがおすすめです。

たとえば、

・なぜこの順番でセミナー構成されているのか気になりました

・質問タイムが間に入りすぎている感じがしたので、数回分は減らしてもいいと感じました

・専門用語がわからなかったので、詳しい説明が欲しいと思いました

という感じです。

 

3:Solution(こうすればもっと良くなりそうな点)

最後に、「こうすればもっと良くなりそうな点」です。

受け手として感じた提案を伝えましょう。

プラスとマイナスを出しているので、さらにより良くなるために気づいたことや感じたことをフィードバックします。

ここでのポイントはあくまでも「提案」というスタンスで伝えることです。

間違っても上から目線で「こうしなきゃだめだよ」と言わないほうがいいでしょう。

「今の状態でも悪くはないけれど、こうしてくれたらもっといいかもね」という感じですね。

提案が採用されるかどうかは相手次第。

私たちには選べません。

ですから、提案するのです。

たとえば、

・最初に今日のセミナーの目的を伝えた方がよさそうです。

・2つ目のワークの時間はもう少し欲しかったかなと感じました。

・最後に課題が出たら「よし、やろう」と思うかもしれないな、と思います。

という感じですね。

 

■スポンサーリンク




感想やフィードバックの目的はコンテンツ向上のため

フィードバックや感想を伝える目的は、発信者のコンテンツをより良くするためのものです。

あら探しではありません。

イメージとしては、発信者の「1」と受信者の「1」が「1+1=2」になっているものをフィードバックで磨く。

そうして「2」を「2.5」や「3」にすることです。

そのためにも、受け手としては的確なフィードバックをしたいもの。

ですから、今回ご紹介したようなフォーマットを持つことがおすすめです。

私は、コンサルティングを受けた感想やセミナーのフィードバックは、今回のフォーマットを活用しています。

最初に3つの項目を書いたら、あとは空白にしておくのです。

すると、受講中に気づきや発見があるので、余白をどんどん埋めていくことができます。

このフォーマットを活用して感想を書くと、お客さまの声として紹介されたり、事例紹介としてとり上げていただけることが増えました。

また、じつはこの「GPS」というフォーマットは、子育てや後輩への教育にも有効です。

たとえば、子どもや後輩に注意したいことがあったときに、いきなり注意しても反感を買うだけ。

それよりも今回ご紹介した「GPS」の流れで、

(1)良いところをほめる

(2)でも、課題があること(直して欲しいところ)も伝える

(3)最後に提案をする(もしくは一緒に考える)

と伝えてみましょう。

お子さんや後輩も受け入れやすくなるはずです。

私自身、あれほど苦手だった感想やフィードバック。

今では、感想やフィードバックを求められると腕がなります。(笑)

ぜひ活用してみましょう。

 


 

【お知らせ】

■【発売中】目標設定セミナー(音声教材)

■【発売中】「早起き習慣化セミナー」動画・音声教材

■「習慣化オンラインサロン」新規メンバー募集中!
~月額5,500円(税込)で最高の「続ける」環境が手に入る~
「習慣化オンラインサロン」のご案内

■【発売中】『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』

パーソナルコーチングのお申込み

「皇居ラン&コーチング」サービス

メルマガ「複業で自分を磨く良習慣」のご案内

伊藤 良のプロフィール


 

■スポンサーリンク




 

■編集後記

昨日は、朝5時30分の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。

8時から「習慣化オンラインサロン」の3ヶ月プロジェクト合同発表会のファシリテーションを担当。

感動的な時間に立ち会えて心が震えました。

10時からブログ部の定期ミーティング。

11時からビジネスコンサルティング(受ける方)。

午後は妻と地元のホームセンターに買い物にいきました。(^^)


 


 

【メルマガを発行しています】

テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。

あなたがひとりで複数のビジネスをおこない、ご自身の人生を充実させていくノウハウにご興味があれば、ぜひご登録をお願いいたします!

▼メルマガのご案内はこちらから
メルマガ「複業で自分を磨く習慣」のご案内

▼ご登録は下記よりお願いいたします!



「複業で自分を磨く習慣」メルマガ登録フォーム
  *
  *
メールアドレス  *

 


 

■スポンサーリンク

-仕事の習慣

執筆者:

関連記事

トップ5パーセントの成果を出す人になる方法

卓越した成果を出すトップ5パーセントの人。 残りの95パーセントの人の平凡な成果。 両者の違いはどこにあるのでしょうか。 トップ5パーセントの人たちに近づくためのヒントを記事にしました。   …

「クローズドリスト、アイビー・リー・メソッド、時系列」でタスク管理。

タスク管理の新しいメソッドを開発しました。 それは、 ・アイビー・リー・メソッドの活用 ・クローズドリストで運用 ・時系列で対応 の3つを運用するメソッドです。   オープンリストは「追加で …

「信用と信頼のサイクル」をまわすと成果が出るメカニズム

「信用と信頼」を考えることは、私たちの成果に欠かせない要素です。 その理由を記事にしました。   「信用」と「信頼」の違いとは? 信用と信頼。 あなたは、この2つの言葉の違いをどう捉えている …

「仕事ができる人」になるためにはどうすればいいのか?

「仕事ができる人」になりたい。 これは私の願望です。 では、「仕事ができる人」はどのようにトレーニングしているのでしょうか。   「仕事ができる人」が欠かさないこと 「仕事ができる人」とは、 …

ビールの売り子さんに学ぶ3つのセールス術

野球場の売り子さんから仕事術を学びました。 それは、 1:自己アピール力 2:顧客観察力 3:大量行動力 の3つの力です。   久しぶりの野球観戦で気づいたこと 先日、東京ドームへ久しぶりに …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。