良習慣づくりの習慣

「未完了リスト」作成のすすめ。がまん、気がかり、やれていないことを見える化しよう。

投稿日:2016/07/11


日々生活していると、気になっていることが出てくるものです。

ただし、アンテナを張っていないと、その気がかりは解決されることなく頭と心に堆積していきます。

それを防ぐためにも、定期的に「未完了リスト」をつくって、未完了を片づけていくことがおすすめです。

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久々に「未完了リスト」を作成して気づいたこと

先週末、久しぶりに「未完了リスト」をつくりました。

「未完了リスト」とは、

・我慢していること
・気にかかっていること
・以前から「やろう、やろう」と思ってできていないこと

をガーッと書き出してリストにすることです。

そのようにして書き出したリストを、私は「未完了リスト」と名づけています。

先週末、渋谷のカフェで、映画が始まるまでの30分間、ノートに「未完了リスト」を書き出しました。

やる前は「最近はけっこうやりたいことをやっている気がするし、ほとんどないかもしれないなぁ。」と思っていました。

しかし、それは大きな思い違いでした・・・。

思いつくままに書き出してみたところ、61個もの未完了タスクが出てきたのです。

たったの30分です。

「ほとんどないかも。」どころか、「けっこうあるやん。。。」という感じでした。。。

その中には、自分でも恥ずかしくなるようなレベルのタスクもありました。

小さなところでいえば、

・通勤カバンの中を整理したい
・新しいハンカチを買いたい
・洗濯機のほこりをふきとりたい

というレベルでした。

そんな小さなことでさえ、意外とできていなかったのです。

これは時間をとって、あらためて言語化してみなければ気づかないことでした。

 

本来の実力を発揮するためにブレーキを弱める

ある人の話ですが、「未完了リスト」を89個持っていた人がいました。

その女性は、がんばって89個のリストを完了しました。

その後、じつに大きな課題を抱えていることに気づきました。

それは、27年間過ごしてきたご主人との結婚生活を解消するかどうか、向き合わなければならないということだったそうです。

このエピソードからわかるのは、「目の前の小さな未完了タスクたちは、本来向きあうべき大きな課題から目をそらすためにひと役買っている」という事実です。

そんなふうに言われると、ちょっとドキッとしてしまいませんか?(笑)

「未完了」という概念については、コーチングでもよく扱われるテーマです。

コーチングは、クライアントさんがゴール達成のために前進するために、2人でアクセルを踏むことです。

しかし、クライアントさんに「未完了ブレーキ」があると、そこがボトルネックになってしまうのです。

つまり、未完了を片づけてからスタートしないと、未完了が気になってしまい、行動にスピードが出ないのです。

それは、まるでブレーキをかけながら、自転車のペダルをこいでいるようなものなのです。

そのような状態ではスピードは出ませんし、本来クライアントさんが持っている能力を発揮できません。

たとえば、家庭に問題を抱えている起業家が、家庭が気になって仕事で本来の実力を出せないのと同じことです。

 

自分ができる未完了タスクに集中する

そのような状態を脱するためにも、「未完了リスト」の作成と実行が大切です。

私自身、久しぶりに書き出してみて感じたことは、率直にいえば「爽快感」です。

頭の中をそうじしたような、そんな感覚。

そのようにしてリストができてしまえば、あとは時間をみつけて未完了タスクを片づけていくだけです。

1日に10分でも、15分でもOKです。

タイマーをつけて「未完了リスト」に書いたタスクを1つずつやっつけていきましょう。

私も先週からリストに手をつけて、3分の1ほど処理してきましたが、たった数日で頭も心もじつにすっきりしてきました。

もちろん、ある程度時間をかけたり、プロセスを考えなければいけないような大きなタスクもあります。

それさえも、チャンクダウンして小さなタスクにしていけば良いのです。

それと、1つ注意点があって、それは「自分ができるタスクに集中する」ということです。

会社の人や家族、要は自分以外の人のことで気になっていることがあっても、それはあえて放っておきましょう。

「変えられないものを変えよう」といった不可能なことにエネルギーを奪われると、かえって苦しくなります。

第一段階としてリストに書いておいて、あとは「時間が解決してくれればラッキーかな。」くらいで良いと思います。

その上で、本当に取り組むべきタスクなら、腰をすえてじっくり取り組めば良いのです。

そのような大きな課題に立ち向かうためにも、小さな未完了タスクを片づけておくのは有効です。

まずは30分、集中できる環境をつくって、ノートに未完了タスクを書きだしてみましょう。

 

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■編集後記
日曜日は、家族で選挙に投票にいきました。
(いつも、子どもも一緒に連れていくことにしています。)

夜は選挙特番を観ていました。

それにしても、池上彰さんの選挙特番はおもしろいですね(笑)。

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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