コミュニケーションの習慣

相手が動かなかったということは、あなたの本気度が足りなかったということ

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コーチングは、クライアントの自発的な行動を促すことが目的です。

そのためには、コーチも本気の本音で接しなければ、クライアントの方の行動につながりません。




 

コーチングは「行動こそ善」

コーチングは「行動こそ善」です。

少なくとも私はそう考えています。

理由は、

・行動からすべては始まるから

です。

あなたには「耳タコ」かもしれませんね(笑)。

古今東西あまたあるビジネス書や自己啓発書。

その中には、行動することが成功の秘訣ということが、必ず書かれていますよね。

実際、それらの本に共通しているたった1つのメッセージがあるとすれば、それは、

「行動しなさい」

です。

ですから、コーチングも「行動」を重視しているわけです。

以前、コーチングビギナーのときの私は、間違った考え方をしていた時期がありました。

コーチングセッションが終わったあと、クライアントの方に、

「たくさん話せてすっきりしました!ありがとうございます!」

と言っていただけれは、コーチングセッションは成功したと評価していたんです。

「よしよし、コーチングスキルが高まってるなぁ」などと思っていたわけですね(笑)。

もちろん、それはコーチングスクールで「コーチングセッションでは、クライアントにたくさん話してもらうこと」と学んだから。

ですから、その基準に沿っていたんです。

たしかに、クライアントの方に気持ちよく話していただくのはとても大切。

クライアントの方が話しながら思考整理をすることや新しいアイデアを思いつくことがなければ、コーチングセッションが成功したとは言えないからです。

ただ、それだけでは足りないんですね。

コーチングセッションのそもそもの目的は、クライアントにたくさん話していただくことで、最終的に

・行動につなげる

ということだからです。

話してすっきりしていただいても、最終的に行動につながらなかったら、コーチングセッションの時間はほとんど意味をなさないということになりますよね。

 


 

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行動できない正当な理由

私は悩みました。

「どうして、セッションの最後には行動することを宣言してくれたのに、実際は行動してくれなかったんだろう……」と。

そういったことが1回や2回ではなく、何度か続いたんですね。

私は、ベテランの先輩コーチに相談しました。

状況を話すと「それは伊藤さんの責任ではないんじゃないかな。コーチングセッションとしてはうまくいってるみたいだし」と。

さらに「最終的に行動するかどうかは、最後はクライアントさんご自身の覚悟だと思うよ」と。

「クライアントの方が本当はやりたくなかったことに気づいたのかもしれないし」と。

私もその話を聞いて、最初は「なるほど、たしかに」と。

「さすが、ベテランの先輩コーチだな」と。

たしかに、そうなんですよね。

コーチングセッションの中で、今のゴールに向けて最善手と思われる選択肢をクライアントの方が選ぶ。

やりたいことのはずですから、モチベーションもある。

「いつ、どこで、何を、どれくらい、どうする」まで決めた。

それでも行動が起きないとしたら、それはもう、コーチの仕事の範囲外なのかもしれません。

ただし、ちょっとだけ違和感があったんですね。

それでも、クライアントの方にも本当にいろいろあるんです。

たとえば、「職場で辞めた人がいて、1.5倍の仕事量になってしまって……」とか。

「体調不良になってしまって……」とか。

「何か違う感じがしてどうしても動けない……」とか。

行動が起こせなかったことには、正当な理由があるんです。

理由を聞いたら、誰もが「それは大変でしたね。新しい行動を起こせなくても仕方がないですよね、、、」と言うレベルなんです。

お金をかけてコーチを雇い、コーチングセッションに時間を投資しているわけですから、それを無駄にしたくないのはクライアントの気持ちでしょう。

ですから、コーチとしては「では、また新たなゴールを設定していきましょう」と言うのが役割だと考えていたんですね。

問い詰めても仕方がありませんし、それはコーチングではありません(そういう激詰めのコーチングもあるみたいですが、それはコーチングじゃないと思います……)。

 

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本気の本音が伝わったときこそ相手は動く

でも、あるとき「このままではダメだな」と感じたできごとがありました。

それは、2年ほどおつき合いさせていただいたクライアントの方との話しです。

その方は、複業をテーマにコーチングを申し込まれて、うまく活動されていました。

しかし、日常に激しい変化が起きてきたんですね。

その方は、会社で出世したり、新規事業を任されるといった仕事面での活躍から、ご家族とのコミュニケーション、さらに身内の不幸なども重なりました。

話を聞けば聞くほど、私も「それは複業に時間を使うどころではないかもしれませんね」と思わざるを得ないくらいの状況だったんですね(理解や共感もコーチングでは大事なことです)。

クライアントの方から「落ち着いたら必ず連絡しますので!」と言われていたので、私は「待ち」のスタンスでした。

そのときも聞いていたんですね、クライアントの方が感じている感情を。

すると、その方は「大変ですけど、幸せです」と言いました。

私は「それなら、良かったです」と言いました。

私たちは、幸せになるために生きています。

クライアントの方が「大変ですけど、幸せです」と言っているなら、それはすばらしいことじゃないかと思ったんですね。

クライアントの方の言葉をそのまま受けとっていました。

今から考えると、それは私の失敗でした。

なぜなら、そのクライアントの方との最終セッションで話していたときの会話で自分のミスに気づいたのです。

私が「1年をひと言で総括するとしたら、どうですか?」と質問しました。

すると、クライアントの方は、

「行動できなかったなぁ……と思ってます」

とさみしそうに言われたのです。

私は、その言葉を聞いてショックを受けました。

もちろん、クライアントの方は行動できないほど多忙だったんです、実際に。

では、私は話を聞いて、クライアントの方を見守るだけで良かったのか。

そうではないですよね。

私に必要なのは、

「嫌われてもいいから、新しい行動を起こしてもらうように働きかける」

という感情でした。

「大変な状況なんですね。でも、その状況でも1歩踏み出せるとしたら、何ができそうですか?」と言えたはずなんです。

コーチとして、クライアントの人生を前進させるために。

「嫌われたくない」という私の思い込みが邪魔してしまったのですね。

勇気を出してアクセルを踏み込む勇気が足りなかったのです。

「行動できなかったなぁ……と思ってます」という言葉を聞いて、強く後悔しましたし、反省しました。

そのできごとがあって、私は「クライアントの方の人生が前進すると、自分が本気で思えることなら、嫌われてもいいから本当のことを言おう」と考えるようになりました。

本音を伝えることで、コーチング契約が終わってしまったとしても、それはそれで仕方がありません。

それでも、クライアントの方に行動していただくことを「善」とする。

そう思っているのです。

私の本気が伝わり、クライアントの方がセッションの最後に「これは行動しないとヤバいな」という空気が流れたら、それがコーチングセッションの成功です。

実際、行動していただけるのです。

それくらい、コーチングでの行動を大切にしています。

それが、私とコーチとして雇っていただく意味であり、価値なのです。

 

そのようなコーチングをお伝えする「良習慣コーチング塾」を開塾する予定です。

すでにメルマガで先行案内を募ったところ、おかげさまでメルマガだけで定員(少人数なので)になりそうです。

その方々にも、本気で接しようと思っています。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時から「習慣化オンラインサロン」の朝活に参加。

夜は「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッション。

今期の「良習慣塾」もリピート受講するという決断をされました。

本当にありがたく、とても嬉しいですね。

だからこそ、さらなる変化・変容を起こしていただきたいと考えています。


 


 

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・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

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