モチベーションの習慣 体験の習慣 良習慣の習慣 行動の習慣

習慣のご褒美を設定する場合のたった1つの注意点

投稿日:2021/01/24


行動するための動機には「ご褒美」が重要です。

ただし、うまくいく「ご褒美」の設定とうまくいかない「ご褒美」設定があるので注意しましょう。




 

習慣への「ご褒美作戦」は有効なのか?

「目標をクリアできたら、自分にごほうびをあげましょう」

習慣化に関する研究をしていると、よく紹介されている話です。

あなたも、耳目に触れたことがあるかもしれません。

たとえば、

・毎日ウォーキングができたら、ケーキを食べていいことにする

・平日勉強することができたら、週末に新しい洋服を買う

・定時に退社できたら、好きなものを食べる

といったような話です。

これは、「パブロフの犬」の実験のような条件反射に近い現象です。

「Aという現象が起きたら、Bというご褒美が待っている」という感じですよね。

続けるためには、ご褒美の設定が重要なのです。

早起きできない人がいるのではない。早起きしたくなる報酬を設定していない人がいるだけ | 【良習慣の力!】ブログ

たしかに、この「ご褒美作戦」は人間の行動における動機づけとしては有効です。

しかし、この方法を取り入れてもうまくいかなかった人は多いのではないでしょうか。

私自身、失敗したことがあります。

たとえば、「今日、本を1冊読み終えたら、ビールを飲んでいいことにしよう」というご褒美を設定したことがあります。

ただ、そのようなルールは守られることなく、本を1冊読み終わっていないのにビールに手が伸びる始末、、、

単なる「ご褒美作戦」では、うまくいかなかったのです。

動物がえさをもらうようなわかりやすいつながりであれば、動けるかもしれません。

ただ、私たち人間は、そこまで単純ではありませんよね。

では、どのように「ご褒美」を設定すればいいのでしょうか。

 


 

【お知らせ】

【募集中】8/31『価値観を探求する習慣』セミナー

【発売中】動画『計画する習慣』セミナー

【発売中】『理想の朝を手に入れる15の良習慣』(Kindle)

無料メルマガ『複業で自分を磨く良習慣』

週刊メルマガ『良習慣ラボ:あなたが「続く人」に変わるメルマガ』

パーソナルコーチングのお申込み

伊藤 良のプロフィール





ご褒美の設定で行動への意味づけを変える

「ご褒美作戦」がうまくいく人は、それでもいいでしょう。

ただ、私のような「本を1冊読み終えたらビールを飲める作戦」にしてしまうとうまくいきません。

私のクライアントも同じミスをしていて笑ったことがあります。(笑)

ここには、共通している設定ミスがあるのですね。

それはなにか。

「ご褒美の設定方法」に問題があるのです。

たとえば、先述の例に出した「本を1冊読み終えたらビールを飲める作戦」。

これは失敗例です。

理由は、「読書」と「ビール」は同じベクトルに無いからです。

「本を読み終える」から、「ビールを飲める」へのつながりが見えづらいのですね。

そのため、ビールが飲めるとわかっていても、本を先に読み終えようという気持ちが高まりません。

むしろ、目の前のビールというご褒美に気持ちが奪われてしまいます。

そうなると、もう読書どころではありません。

結果、「1杯くらいならいいだろう、、、」という気持ちになります。

気づくと「もう、今日は読書はいいか。明日2冊読もう」という風になってしまうのです。

私は、この失敗を学生時代の宿題やテスト勉強でもやっていました。

誘惑に負けてサボってしまい、1日の学習ノルマがクリアできない。

翌日、2倍やろうとしてできなくなる。

でも、2倍というのはなかなか大変です。

結果、「無理だ、、、」となってしまうわけです。

このような状態だと、しんどい気持ちが続きます。

では、どうすればいいのか。

ポイントは、

・行動とご褒美のルートをつなげること

です。

たとえば、英語の学習をするなら、海外旅行に行くことをご褒美に設定する。

「TOEIC900点を超えたら、アメリカを旅行する」という目標にするわけですね。

こうしておくと、「英語の学習をする」という行動が「海外旅行に行ける」ことにつながります。

また、実際に現地に行ったときに、アメリカ人たちと英語でコミュニケーションをとっている自分をイメージできるでしょう。

そのように、「英語の学習をする」という行動をとったときに、未来につながる行動として感情がプラスに動くことが重要なのです。

その感情の動きが、英語学習を継続する動機づけになります。

すると、英語学習という行動への意味づけに変化が起きてくるのですね。

続かない習慣への対処法。ゲームの4つの条件で意味づけを変える | 【良習慣の力!】ブログ

 

■スポンサーリンク




行動とご褒美のつなげればうまくいく

「ご褒美作戦」と聞いて私が思い出すのは、2018年のフルマラソンの経験です。

UP RUN 葛飾区荒川河川敷堀切橋スプリングマラソン大会。アットホームで気軽に走れる手作り感覚のレース。 | 【良習慣の力!】ブログ

このレース、ゴール前に雨が降り出しました。

5月というのに、とても冷たい雨だったのを覚えています。

100キロの本番のレースを控えていたので、リタイアも考えました。

ただ、リタイアするにはもったいないくらい(あと5キロ程度だったように思います)だったので、そのまま走りました。

結果、完走できたものの、雨でずぶ濡れ。

体の芯から冷えている状態になってしまいました。

そこで、冷たくなった体をあたためるために、堀切の銭湯を探したのです。

ただ、マラソン大会が終わった時間帯が早かったので、営業している銭湯を見つけられませんでした。

そのような中で、なんとか営業している銭湯を発見。

駆け込みました。

フルマラソンを完走したあとの銭湯。

ただでさえ甘美な響きです。(笑)

しかもその日の私は、雨で冷え切っていました。

その状態で入浴した銭湯。

あのときのお風呂のあたたかさ。

体に染み渡りすぎて、今でも忘れられません。

このとき、「マラソンを走る→銭湯に入ってさっぱりする」という配線がつながりました。

私にとっては、「運動する」という少しおっくうな行動も、「運動のあとは汗を流してさっぱりできる」というつながりになったのです。

その後、2018年以降は途切れがちだった運動の習慣が続いているのです。

100日プロジェクトで300キロのランニングを達成できた7つの理由 | 【良習慣の力!】ブログ

ランウェアを1度も着ないで月間100キロを走る7つのポイント | 【良習慣の力!】ブログ

本日も、運動をためらう理由がありました。

今日の東京は雪が降るかもしれないと予報されていた寒さ。

そのようなときに妻に相談。

「走りに行ったあとに、銭湯に行く」というご褒美を設定することにしたのです。

寒くて面倒だけれど、今日は出走できなかったら今月の距離が稼げません。

それでも、走ったあとに銭湯に行けばあたたかいお風呂で汗を流し、リラックスできます。

それをイメージすると、走ることはゴールより手前の目標にうつりました。

そのため、「走る」という行動の負荷が軽くなったのです。

結果、自宅を出てランニングをして、無事に銭湯へ。

寒さの中でがんばって走ったこともあり、まさに「ご褒美」でした。

このようにして、「走る」ことが楽しみになる「ご褒美」。

その設定がうまく機能したのです。

さて、あなたのご褒美は、行動としっかり結びついているでしょうか。

ご褒美を設定するときには、ぜひ行動とご褒美のつながりを意識してみましょう。

 


 

【お知らせ】

【募集中】8/31『価値観を探求する習慣』セミナー

【発売中】動画『計画する習慣』セミナー

【発売中】『理想の朝を手に入れる15の良習慣』(Kindle)

無料メルマガ『複業で自分を磨く良習慣』

週刊メルマガ『良習慣ラボ:あなたが「続く人」に変わるメルマガ』

パーソナルコーチングのお申込み

伊藤 良のプロフィール


 

■スポンサーリンク




 

■編集後記

昨日は、朝6時30分の「習慣化オンラインサロン」朝活ファシリテーションからスタート。

7時から「良習慣塾」メンバーからビジネスのコンサルティングを受けました。

その後、すぐに行動して動画セミナーを販売することができました。

・【キャペーン中30%OFF】
早起き習慣化セミナー(動画・音声) | 良習慣研究所

10時から「習慣化オンラインサロン」のブログ部で定期ミーティングを開催。

フリートークが盛り上がりました。

11時から「習慣化オンラインサロン」で先のばし撲滅タイムでたまっていた経理を。

14時から家族会議をZoomで。

ブログを書いて、家族で近所に食事へ。

帰宅後は、翌日の「早起き完全マスタープログラム」向けのスライドづくり。

予定は詰まっていましたが充実していたため、感情は落ち着いていました。(^^)


 


 

【メルマガを発行しています】

テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。

あなたがひとりで複数のビジネスをおこない、ご自身の人生を充実させていくノウハウにご興味があれば、ぜひご登録をお願いいたします!

▼メルマガのご案内はこちらから
メルマガ「複業で自分を磨く習慣」のご案内

▼ご登録は下記よりお願いいたします!



「複業で自分を磨く習慣」メルマガ登録フォーム
  *
  *
メールアドレス  *

 


 

■スポンサーリンク

-モチベーションの習慣, 体験の習慣, 良習慣の習慣, 行動の習慣

執筆者:

関連記事

no image

遠くを見続けることの大切さ

■以前、鮒谷周史さんに教えていただいたことが、非常に大切だと再認識したのでエントリーに残したいと思います。 それは、 【目標を見続けること】 です。

あせりの毎日を抜け出して「ささやかなゆとり」のある日常をつくる3つの方法

いつも「早く早く!」と追い立てられていませんか? 心に余裕を感じられなくなったら、日常に「ささやかなゆとり」の習慣を取り入れてみましょう。   エレベーターの「閉じる」ボタンを押していますか …

子どもの性格は変えられるのか?自分の価値観を伝え続けることが大切。

あなたは、「性格は変えることができるのか?」という質問に対して、どのように答えますか? 「変えられる」 「変えられない」 さて、どちらでしょうか?   スポンサーリンク   性格は …

「習慣の成熟度」3つのレベルを区別して良習慣を育てよう

受講生の方から「伊藤さんが早起きやブログを再開し続けられる理由は何ですか?」という質問がありました。 いい質問ですね。 私が答えたのは、 ・取り組むことに意義を感じているから です。 今回の記事が、あ …

言葉の時制に意識を向けていますか?感謝の言葉は現在形がおすすめ。

どんな言葉を使うのかによって、思考は変わり、行動が変わり、人生が変わります。 言葉づかいの中で、私は「時制」にも意識を向けることをおすすめします。   スポンサーリンク   「あり …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。