気づきの習慣

「真似」の選択と試行錯誤に現れるオリジナリティー

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私たちは自覚的にせよ、無自覚的にせよ、誰かの真似をしています。
そこにこそ、オリジナリティーが表出するのだと考えています。




 

「真似をするのは悪いこと」なのか

真似をする。
ネガティブに捉える人は、多いかもしれません。

なぜなら、真似をすると自分のオリジナリティがなくなるからです。
せっかくの「自分」という唯一無二の存在がある。

それなのに、誰かを真似する。
すると、その人独自の良さが失われる。
もったいないですよね。

ですから「真似はいけない」という意見があるのはわかります。
特に今は真似が簡単にできてしまう時代。

たとえば、私のブログも真似していただいたことがあります。
独自の言い回しまで真似されていました。(笑)

そんな風にカジュアルなコピーが横行すると、何が本物かわからなくなりますね。
だからこそ、オリジナリティーが大事なわけです。

要は「真似する」ことがネガティブな印象を与えるのは、「オリジナリティーが大事」という意見と正反対だからなのだと考えています。

 


 

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真似しようとしても真似できない部分がある

ただ、スピード感を持って成長し続けている人は、ほかの人の真似をしています。
もちろん、そのままではなく。
うまくアレンジしているんですね。

「TTP(=徹底的にパクる)」という言葉もあります。
私がこの言葉を知ったのは、吉越浩一郎さんの本だったと記憶しています。

ウォルマートの創業者サム・ウォルトン氏の「わたしのしてきたことは、ほとんどが誰かのまねだ」という言葉もあります。

要は「自分の限られた資源をどこに使うのか?」という問題なんだと思います。

試行錯誤に時間や労力を使うのか。
それとも、成果を上げるために時間や労力を使うのか。

うまくいっている人の真似をした方が、試行錯誤の時間と労力をショートカットできるわけです。

私自身、たくさんの先人たちの真似をして来ました。
・早起き
・ブログやメルマガ
・コーチング
・セミナー
・トライアスロン
など、すでに先人たちがいますから。

それによって、私の人生の質は劇的に高まりました。
まあ、以前がすごく低かっただけなんですが……。

ちょっと前置きが長くなりましたが、この記事でお伝えしたいポイントを、ようやくお伝えできます。

私が真似をしてきて、すごく感じていることがあります。
それは何かというと、
・真似しようにも真似できないところが多い
というハードルです。

うまくいっている人の真似をする。
そうすれば自分もうまくいく。

その理論には反対できません。
ただ、うまくいっている人はすでに成果を上げている。

その人を真似しようと思っても「すでに無理」ってことは多いのです。

たとえば、お金。
うまくいっている人が「移動はタクシーしか使わない」と言っているとしますよね。
会社員の小遣いだと「すでに無理」が決まってます。
短期的にはできるかもしれない。
ただ、成果を出すまでやり続けるのは、たいていの人にとっては困難なんです。

勝間和代さんのIT投資を真似しようとして、「これお金ないと設備投資がすでに無理じゃん……。」と、いきなり挫折した記憶を思い出しました。

 

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複数のロールモデルの選択がオリジナリティーをつくる

確かに、誰か1人を真似したら、オリジナリティーは失われるかもしれません。

ただ、前述のように完全にコピーすることは不可能です。

さらに思うのは、
・1人だけ真似をするということも考えづらい
ということです。

真似したいと思えるくらいに活躍している人は多いからです。

ポイントはここです。
真似したい人たちを選ぶときに、私たちはオリジナリティーを発揮しているのではないでしょうか。

たとえば、私が10人の人を真似したいと考えているとします。
そのときに、
・早起きのスタイルはAさん
・ブログはBさん
・コーチングはCさん
・セミナーはDさん
・トライアスロンはEさん
という形で、真似をしたとしますよね。

すると、その分野で誰を真似したいと思うのか。
その時点で、すでに私個人の興味関心が出ています。

私と別の人が、まったく同じ10人を参考にする可能性は限りなく低いです。
仮にあり得たとしても、その人と私の能力や環境が違います。
やはり、すべてを真似することはできないと思うのです。

実際に、考え方や行動を参考にすれば、ロールモデルたちからの影響を受けます。
シンプルに考えると、真似したい人たちが10人いたら、私は彼らから10分の1ずつサンプリングさせていただくわけです。
こうなると、真似したい人たちの「元素材」は薄まりますよね。

しかも、それらのロールモデルたちを真似し続けるためには、努力が必要です。
少しでも近づくために学び、実践する。
当然、真似できないことや失敗が含まれます。

そこで試行錯誤したり、チューニングをする。
このプロセスの中で、どうしても私のオリジナリティーが出てしまうはずです。

そんなオリジナリティーが発揮されたは、ほかの人から見たときに「あなたらしさがあるね。」と言われる(ときがある)わけです。

先人の真似ばかりしていると、そのうち行き詰まります。
そこでもがくプロセスで、私たちのオリジナリティーが顔を出す。
最近、そんなふうに考えています。

「真似」について、あなたはどう感じるでしょうか。

 


 

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■編集後記

昨日は、夜に「良習慣塾」集中タイム。
ブログやKindleの原稿を進めました。

「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッションもあり、充実の時間でした。(^^)


 


 

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