名言の習慣

人としての「成熟」とはどのようなことなのか?鎧を着込むのではなく、薄皮を剥いでいく。

投稿日:


「名刺に資格や肩書を書き連ねることが誇らしい」

私は、ずっとそのように考えてきて、実行してきました。

ただ、そのような鎧を着込むことをやめたとき、ちょっと違ったフェーズにたどりついた気がしています。

 

スポンサーリンク


 

読書中の私にささった言葉

先日読んでいた本に、私にはけっこう衝撃的な文章がありました。

それは、「魂にメスはいらない ユング心理学講義」という本にありました。

 

その言葉というのは、谷川俊太郎さんが人間の成熟について語った、

“自分をラッキョウの皮をむくみたいにむいていって見えてくるもののほうが、成熟という言葉には近いんじゃないかと思う”

という言葉です。

これを受けて、河合隼雄さんは、

“むくのも自分ですのでそれができるだけの力も蓄えなければいけない”

と返しています。

このやりとり、シンプルな言葉の行き来ではありますが、「自分の本質」というものを追求する際に、欠かせない視点だと思ったのです。

 

「オープンで自然体」と真逆に生きてきた後悔

なぜ、私はこのやりとりに心を動かされたのでしょうか。

答えは・・・わかっています。

正直なところ、40代までの私は、この真逆のスタンスで生きてきたことを知っているからです。。。

資格を取得していくように鎧を着ることで、かえって「自分の本質を発見していく」という本質から、どんどん遠ざかっていたのですね。

たとえば、

・感情を表に出すのはいけないことだ

・ロジカルに、クールに、スマートにやることがすばらしい

といったことがかっこいい大人の男性であり、仕事ができる人だと思っていました。

というより、内面をオープンにさらけ出している人は、自分をさらけ出してしまって格好がよくないと思っていたのですね。

ですから、自分を隠そうとしていました。

自分のまわりを皮でおおい包み、重い鎧を着込む。

それは、、、自分をさらけ出すのが怖かったからですね。

“自分をラッキョウの皮をむくみたいにむいていって見えてくるもののほうが、成熟という言葉には近いんじゃないかと思う”

とはまったく異なります。

しかし、その反面、私が憧れる人には、

・オープンマインドな人

・自然体の人

・あまり飾っていない人

という側面もありました。

それらの魅力的な人たちは実際にお会いした人でもありますし、映画やテレビで見た人もあります。

そのようなすてきな人たちを見るたびに「すばらしい人だなぁ。自分も近づきたい(でも、自分はなることができない・・・)」という思いを抱えてきたのです。

こちらは、

“自分をラッキョウの皮をむくみたいにむいていって見えてくるもののほうが、成熟という言葉には近いんじゃないかと思う”

に近い感じがします。

矛盾を感じるようですが、どちらも感じていたのですよね。

 

身も心も軽やかにしていく

“自分をラッキョウの皮をむくみたいにむいていって見えてくるもののほうが、成熟という言葉には近いんじゃないかと思う”

ということで、自分が着込んできた鎧を脱ぎ、薄皮を剥いでいく挑戦。

私同様に、そこに挑む友人たちが周囲に増えてきました。

その中にいて感じた最近の気づきは、

・自分を資格や実績で隠す人になりたいのではない

・自分の低レベルさを隠すために理論や知識で武装する人になりたいわけじゃない

ということです。

これまで、その反対のことを必死にやってきた自分がとても恥ずかしくなりました。。。

そうして、あらためて変化していこうともがこうと思うようになっています。

ですから、ラッキョウの皮を剥いていくべく、

・知らないことは「それ、知らなかったです。良かったら教えてもらえますか?」と言えるように。

・素敵な笑顔の人にお会いしたら、初対面でも「素敵な笑顔ですね」と言えるように。

・「あれ・・・?これはどう考えてもおかしいような気がする」と思ったときは、「あの、ちょっといいですか?確認だけしたいんですが・・・」と言えるように。

そのような取り組みをしていきたいと思っています。

あなたは、いかがでしょうか?

上記のケースでは、すべて自然体でクリアできているでしょうか?

あなたも、自分自身のラッキョウの皮を剥いていってみてはいかがでしょうか?

もちろん、たくさんの鎧を着続けてきたので、それを脱いだり、ラッキョウの皮を剥いていくのは難しいと思います。

守りものがなくなることは怖いことですものね。(^_^;)

でも、これからさらに着込んでいったとしても、体は重くなるばかりです。

これからは身も心も軽やかに生きていったほうが生きやすくなる時代だと思います。

体を軽やかにすべく、鎧を脱いでいってみませんか?

“自分をラッキョウの皮をむくみたいにむいていって見えてくるもののほうが、成熟という言葉には近いんじゃないかと思う”

という成熟のステージに近づいていくために。

 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

■編集後記

昨日は、会社終わりでコーチングコミュニティーの練習会に参加。

今月のテーマは「効果的な質問」。

昨日のお題は「100歳の誕生日を迎えている状態」をテーマとして、質問の発送や思考の制限の枠を広げるトレーニングでした。

普段のセッションにも活かせそうな質問がたくさんあり、学びになりました。

あなたは、理想の100歳の状態で誕生日を迎えているとしたら、どのようなことを考えているか想像したことありますか?(^_^)

【募集中】
・6月27日 19:30〜21:30
毎日ブログを更新する!
「ブログ習慣化」セミナー 〜ブログを書く習慣で人生を充実させる〜

【メルマガを発行しています】
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
ひとり複数のビジネスをおこない、人生を充実させていくリアルストーリーにご興味があればぜひ!

▼メルマガのご案内はこちらから
メルマガ「複業で自分を磨く!」のご案内

▼ご登録は下記よりお願いいたします!




複業で「自分を磨く習慣」メルマガ登録フォーム
  *
  *
メールアドレス  *

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

-名言の習慣

執筆者:

関連記事

ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナ氏の名言から「早起きの技術」について考える。

ぼくの仕事のやり方は 毎日の積み重ねです。 いつでも、今日は昨日より 少しでもいいものを つくろうと心がけて ずっとやってきました。 (オランダの絵本作家 ディック・ブルーナ) キャラクターのミッフィ …

習慣を退屈にしているのは、誰のせい?習慣を楽しくするのは、誰の責任?

習慣が「惰性」になりそうなときに思い出している言葉があります。 それは、 「習慣を退屈にしているのは、誰のせい?  習慣を楽しくするのは、誰の責任?」 です。   「アーユルヴェーダ的 最強 …

「成長する」という言葉について考えたこと

息子の成長に気づく 今日、息子の成長に気づきました。 朝食を食べ終えた後、流しに置いた食器の重ね方で分かったのです。 なぜ、そのように感じたのか、自分で考えてみました。 (ここからメルマガのご紹介です …

名言1つで人生の軌道は変わる。

インパクトが強い言葉は、私たちの考え方に影響を与えてくれます。 その言葉の影響によって、人生の軌道が変わります。   マシュー・マコノヒー氏が大事にしている言葉 ハリウッドの俳優にマシュー・ …

コーチング初心者の悩み。実績不足、経験不足、能力不足。3つの不足を跳ね返し、自信をつけるための意識の持ち方とは?

  こんにちは、伊藤です。 ぼくがコーチとして心がけているのは、 「クライアントさんと一緒に成長する気持を持ち続けること」 です。 この気持は、ぼくも含めたルーキーコーチすべてにいえることで …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。