質問の習慣

前向きな気持をつくる質問。「なぜ、○○できなかったのか?」を「どうすれば、○○できるか?」に変える。

投稿日:2019/07/26





失敗してしまったときやうまくいかないとき、つい「なぜ、○○できなかったのか?」と考えてしまうものです。

しかし、それでは逆効果。

質問を「どうすれば、○○できるか?」に変えていきましょう。

 

「できる人」は質問によって自分を上手に動かしている

「どうすれば、人の行動力が高まるのか?」

職業柄、その質問が常に頭の中に流れています。

先日、ふと気づいたことがあります。

それは、

・私の周囲にいるコーチやコンサルタント(士業)の人たちは、総じて行動力がある

ということです。

たとえば、行動力があるからコーチになるのか。

それとも、コーチになったから行動力が高まるのか。

「鶏が先か、卵が先か」という鶏卵問題のようなものなのかもしれません。

ただ、1つ共通点があると思ったのです。

それは、行動力がある人は

・自分に対して「良い質問」をしている

のですよね。

つまり、「できる人」は、

・質問によって自分を上手に動かしている

とも言えるのです。

 


 

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「なぜ、○○できなかったのか?」という質問をやめる

上司や親が、仕事の部下や子どもが失敗したときに、

「どうして、できなかったの?」

「なんでもっと速く動けないの?」

「なぜ同じ失敗をくり返すの?」

ということを質問したとします。

あなたが質問される立場だったら、どんな気持になるでしょうか。

嫌な気持になりますよね?

こういった質問は、相手に「できなかった原因を探す」ための質問になってしまっているんですよね。

本人もできなかったことはわかっているのに、さらに追い込む形になり、やる気がなくなるでしょう。

モチベーションと行動を大事にするコーチングでは、基本的にはご法度の質問なんですね。

では、ミスがあったときには、どのようにすればいいのでしょうか。

これは、

「なぜ、○○できなかったのか?」

という質問を、

「どうすれば、○○できるか?」

という構文に変えればいいのです。

質問は、焦点をあてる場所を変えるツール。

ネガティブな部分に質問すれば、気分が落ち込むだけです。

反対に、良い質問をくり返せば、脳もポジティブになるのです。

実際、物ごとの悪い面を見る傾向がある人は、発言もネガティブになりがちです。

ですから、新しいことにも消極的ですし、無意識のうちに自分を追い込むクセがついてしまっています。

自分だけならまだしも、そういった人はほかの人に対しても「足りない」「できていない」面に目が行きます。

ですから、ほかの人を注意せずにはいられないし、自己否定も多くなるわけです。

一方で、先述のとおり、うまくいっている人は「良い質問」で自分を動かしているのですね。

では、「良い質問」とはどんな質問か。

それは、

・自分が手に入れたい未来に意識を向けられるようになる質問

です。

これは、言い換えると、

・自分ができることに集中するための質問

とも言えます。

ほかの人を変えるのではなく、質問によって自分を変えるのですね。

 


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自分やほかの人に「どうすれば、○○できるか?」と質問する

“もし自分が死にそうになって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は適切な質問を探すのに費やすだろう”

と言ったのは、アインシュタイン氏。

質問のパワーを感じる名言です。

また、ウォルト・ディズニー氏も質問の達人だったと言われています。

スタッフの方を集めては「どうすればプロジェクトはもっと良くなるだろうか?」と質問していたそうです。

それによって「衆知を集める」ということをしていたのでしょう。

そのようにしてスタッフの力を引き出し、大きなプロジェクトを完成させたのです。

それくらい質問にはパワーがあるわけです。

実際、

「なぜ、○○できなかったのか?」

という構文を、

「どうすれば、○○できるか?」

に変えるだけで、日常生活でも効果が出ます。

たとえば、時間にルーズな友人がいるとします。

その人が遅れてしまったときに「なぜ、時間に遅れるのか?」と詰めよっても、きっと改善しないでしょう。

「なぜ、○○できなかったのか?」

では問題は解決しないからです。

それよりも、待ち合わせの前にひと言

「どうすれば、5分前に到着できると思う?」

と質問してあげればいいのです。

そうすれば、相手も自分の行動を改善するための工夫を考えるでしょう。

私も「ひとり戦略会議」でふり返りをしているときは、できなかったタスクたちに対して、

「なぜ、ロードバイクのトレーニングに行けなかったのか?」

とは考えません。

それよりも、その週に実行するために

「どうすれば、バイクトレーニングに行けるか?」

という投げかけをするのです。

その方が、できなかった原因をさがすよりもよほど効果的なのです。

このように、たとえ同じ状況にあったとしても、自分に問いかける質問ひとつで私たちの感情は大きく変わります。

感情がのらなければ行動は停滞しますが、感情が高まれば行動力が高まるのです。

当然、気分が良ければ気持も前向きになり、前向きに物ごとを進めようとするでしょう。

質問によって自分を動かすことも、止めることもできるのです。

ですから、質問によってやる気を高めるために、ミスしたときやできなかったときの

「なぜ、○○できなかったのか?」

をやめること。

その代わりに、

「どうすれば、○○できるか?」

という質問に変えることからスタートしてみましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、帰宅ランのあと、コーチングセッション。

会社の仕事が大変なときに、どのようにご自身の複業と向き合っていくのか、というテーマでした。

複業家なら誰もが扱う問題ですね。(^_^)


 

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