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運動の習慣(トライアスロン、マラソン)

ウルトラマラソン柴又100K。柴又の本当の戦いは後半戦にたっぷり用意されている。

投稿日:2017/06/06

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日曜日の「柴又100K」レースでの完走記を記事にしています。

本記事は後半戦(後編)です。

前半戦(前編)の記事はこちらです。

柴又100K完走記。東京から埼玉を超えて茨城まで走った道のりをレポート。

 

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ウルトラマラソン初心者の致命的な計算ミス

順調にいった前半戦でしたが、中間エイドに入る手前でガス欠になりそうだったので、後半戦は不安視していました。

しかし、実際に走ってみると、心と体にエネルギーを補給したおかげか、不安視していたよりはいいペースで走ることができていました。

普段はあまりペースを意識しない(できない)私も、今回はペースに意識を向けました。

・・・が、数字が苦手な私には、ペース計算が難しい。

そこで今回、走行ペースを計算するのに非常に役に立ったのが「ランナー電卓」というアプリ。

チームメイトの渋屋さんのこちらの記事で偶然知って即ダウンロード。

タイミングがよく活用することができました(渋屋さんに感謝です!)。

さて、今回のレースに臨むにあたり、「ランナー電卓」で計算した結果、

・前半50km:6時間30分・・・7分30秒/km
・後半50km:7時間30分・・・9分00秒/km

で、14時間ちょうどでゴールする、という計算でした(最初からギリギリ計算という・・・笑)。

私のような鈍足ランナーでも、多少の疲労があってもさすがに9分くらいならいけるだろうと思っていました。

実際、5km単位で9分を超えたのは1区間しかありませんでしたので、それほど悪い予想ではなかったのだと思います。

この想定でいくと、制限時間30分前の21時10分くらいにはゴールできるのではないか、という予想までできました。

・・・しかし、実際にゴールしたのは制限時間のギリギリ5分前でした。

また、「ランナーズアップデート」の途中の計測では、後半のペースでいくと制限時間2分オーバーで失格になる計算が出ていたそうです(あとで家族から聞きました)。

前半はあんなに調子が良かったのになぜ?

では、なぜそのようなミスが起きたのでしょうか。

これが、ウルトラマラソン初心者の致命的かつ根本的なミスだったのですが、、、なんと「中間エイドでの休憩時間を計算し忘れていた」のです。。。(恥)

中間エイドでは、軽食はもちろん、着替えや休憩をするので、20分以上は時間を使っていたのです。

そして、本来なら、どれくらい回復や食事にあてるのかも計算しておかなくてはならなかったわけですが、なぜかそこはノープラン。(^_^;)

すると当然のごとく、ペース計算が変わります。

先ほどの

・後半50km:7時間30分・・・9分00秒/km

という計算が、

・後半50km:7時間10分・・・8分36秒/km

になるのです。

たった24秒と思うかもしれませんが、ウルトラマラソンほぼ初挑戦の鈍足ランナーにはこの24秒は大きいのです。

また、疲労がなければなんでもない距離・スピードですが、すでに50kmを走っているわけです。

8分30秒台も、私には厳しいペースでした。

 

ウルトラマラソンの壁、4重苦の中での走行

ペースの計算がおかしくなっていたことに気づいたのは、60kmを過ぎたあたりでした。

それほどペースを落としていない感覚だったのに、なぜか関門の制限時間がギリギリなのです。

「あれ・・・?何だかおかしいな・・・?」と思った瞬間、しばらく考えていました。

そしてようやく先ほど書いたように、「あ・・・エイドの時間を計算に入れるの忘れてた。(汗)」ということに気づいたわけです(遅い・・・)。

 

50.4km~80km

そのような状況にあせりを感じ、ペースを早めようとした頃。

ついにやってきました。

完走ランナーたちのブログで読んでいた「ウルトラマラソンの壁」です。

フルマラソンでは「30kmの壁」といわれる後半の失速タイミング。

ウルトラマラソンでは、60km〜70km台にやってくるということでした。

それが、ちょうどあせっているタイミングでやってきました。

両脚がつりそうになり、ストレッチやペースを落として走るなど、70kmくらいまで苦しい走りが続きます。

ただでさえ少なくなっている制限時間が、どんどんなくなり、前半の貯金を食いつぶしていくようなイメージが湧いてきました。

ただ、私も60kmマラソンやフルマラソンは経験しています。

この痛みやつりそうな感じも、時間がたてば回復するだろうということを知っていたので、「ここだけ踏ん張ろう!」と思いながら、とにかく足を運んでいました。

 

80km~90km

走っていると、予想通り足は回復してきました。

しかし、その後に、強敵が4匹も待ち構えていたのです。

まず最初にやってきた敵は、太陽が沈んだあとの「暗闇」です。

夏に近づいてきたとはいえ、6月の日没は19時頃。

この日はコンタクトレンズを入れないで走っていたので、前が見えなくなってきます。
(最近、2週間コンタクトから1dayに変えたら、サイズが合わなくなったのです。)

暗闇で走ると、どうしてもペースが落ちます。

目の前に何があるかはっきりわからないので、様子を見ながら走るしかないのです。

さらに、次の2つ目の強敵がやってきました。

それは、「睡魔」です。

走っているのに、眠くなるのです。

普通、運動している間に眠くなることなんてありませんよね?(笑)

友人たちがトライアスロンのロングレースで睡魔を感じたというエピソードがありましたが、自分の身に起きてはじめて「ああ、こういうことなのか・・・」と感じたことを記憶しています。

そして3つ目の敵は、「幻覚」です。

睡魔との関連性もあるのだと思いますが、後半の暗闇で、「サヨナラバス(リタイアしたランナーをのせていくバス)」が自分の目の前を走っているイメージが見えてきました。

ランナーが走るルートにバスが走ることはあり得ませんよね。(笑)

「あのバスに乗れたらここから解放される・・・」と思っていました。

実際には走っていないバスなのに怖いです。(^_^;)

さらに追い打ちをかけるように、後半のエイドで一時期食べ物がなくなり、4つ目の敵「空腹」もやってきました。

遅いランナーは、補給食がなくなるリスクを考えておかなければいけませんね。

77km付近に念のため準備していたスペシャルバッグ、そこに入っていたポカリスエットのペットボトルと、追加のジェルに救われました。

ここからしばらくペットボトルを持って走り、ポカリが「命の水」のように思えたものです。

普段はコンビニや自販機ですぐに買えるポカリも、その瞬間は相当に貴重な飲み物なのですよね。

そのような状態で、川沿いの道をひたすら走り続けました。

完走をあきらめて歩く人も増え、暗闇の中ひとりで走る時間も増えてきました。

正直、かなりの孤独感です。(^_^;)

3年前に同じ100kmを完走したチームメイトが「地獄の柴又」と称していましたが、この闇夜を走る雰囲気は確かにつらいものでした。

 

やはり大事な信念「少なくとも、最後まで歩かなかった」

そのような雰囲気の中、最後はとにかく足を前に出すしかありませんでした。

ここにはペース計算も戦略も戦術もありません。

「このくらいのペースで走っていれば、なんとかなるんじゃないか?」という感覚だけが頼りです。

また、「ここまできてDNFは嫌だ!」という気持もありましたし、気力をふり絞るしかない状態。

時おり時計を見て、もうろうとした頭で計算したり、計算しようと思ってもできなかったり。

暗闇から走ってくる一般の人の自転車にあせったり。

まるでドラクエに出てくるリビングデッドのようにのろのろ歩いているほかのランナーを抜いたり。

耳には、もう何度目かのMr.Children「終わりなき旅」が流れてきました。

たしかに自分を磨く旅には終わりがありません。

「でも桜井さん、100kmウルトラマラソンには終わりが来て欲しいです。」

そんなことも考えていました。(笑)

そして、ようやく見えてきたのが、最後の「99km」というコース表示。

ここで残り15分くらいあったような記憶があります。

「ああ、これで歩いてもゴールできそうだ・・・」と思い、ここでようやくゴールで待っていてくれているはずの妻に「99超えましたー」というLINEを送りました。

そうして、提灯の明かりが灯ったゴールが見えてきました。

ゴール誘導への灯りの前にいくと、、、そこには息子と娘の姿がありました。

子どもたちから「あっ、お父さん!!すごい!すごい!」との声が聞こえます。

2人の姿を目にしたとき、さすがにちょっとうるっときてしまいます。

私は「おー!ここで待っててくれたの?じゃあ一緒にゴールしよう!」と言いながら、なんとか涙をこらえます。

そして、3人で手をつないで両手をあげながら同伴ゴールをしました。

妻に撮ってもらったその瞬間の写真は、人生をふり返ってもインパクトある写真になるでしょう。

妻と抱き合い、子どもたちと抱き合いました。

冷えきった自分の体が温かくなり、同時に心も温まる感覚を「じわっ」と感じました。

妻から「おめでとう!ウルトラマンだね!」と言われ、「妻へのモテパがあがったな」と思いつつ(笑)、「本当に100km走ったんだ」という安堵感に包まれます。

スタッフの方から「おめでとうございます!」と完走メダルを首にかけてもらい、メダルの重みを確認。

そのメダルと一緒に、家族で記念撮影をおこないました。

とはいえ、21時35分にゴールして、22時には会場が閉まるため、ギリギリランナーにはそれほど余裕がありませんので注意しましょう。(笑)

そのようにして、この時間まで残ってくれているスタッフのみなさん、エイドのみなさん、ルート案内をしているみなさん、沿道で応援してくれたみなさんに感謝をしながら、帰途につきました。

最後に、家族に自慢したいことが1つだけあったので、そのことを伝えると「えー!それはすごい!」と言われたので、自慢しがいがありました。

それは、村上春樹さんが「墓碑に刻みたい言葉」としている言葉であり、私がマラソンレースやトライアスロンレースでいつも心がけていることであり、仕事や習慣化などの日常でも信念として考えていることです。

この信念がなければ、今回の完走は絶対になかったはずです。

まあ、ほんのわずかな坂道であっても、スピードは歩きくらいの速度でしたが。。。(笑)

それでも、歩みを止めなければ必ず前進できます。

やりたいことやなしとげたいことがあるのなら、あきらめずに行動し続けましょう。

鈍足ランナーでも、3年かかって100kmウルトラマラソンを完走することができたのですから。(^_^)

 

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■編集後記

昨日は事前に会社に休みを申請していたので、自宅から一歩も出ず、完全休養にあてました。

朝、出かけていく家族をぼんやり見送りながら、久しぶりに11時まで寝てしまいました。(笑)

完全休養といっても、会社や習慣化などは変わらず動いているのでできるところまでは対応。

ブログも更新できました。(^_^)

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・良習慣プロフェッショナルコーチ
・習慣化コンサルティング(株)認定「習慣化の達人」
・行動習慣ナビゲーター(国際ナイン・マトリックス協会認定)

法政大学経済学部経済学科卒業。
「最も過酷」と言われるテレビ番組制作アシスタントディレクター(AD)を経験。週に4回徹夜する日々を送る。
結婚・息子の誕生を機に人生を見つめ直し、営業マンとして一般企業に転職。
その後は朝から晩まで他動に流される時間に翻弄され、長時間残業を続けるも成果が出ない日々を送る。
そんな中、ビジネス書の多読を開始するうちに「良習慣」の効用に開眼。ビジネスとプライベートが劇的に好転する。

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