コミュニケーションの習慣

コーチとクライアントの理想の関係とは?「成長の連続体」にみる「相互依存」の関係を目指せ!

投稿日:2015/07/15


あなたは、「依存」という言葉に対してどのような印象を持っていますか?

私は、「頼らないと何もできない」といった感じにとらえていて、あまり良い印象を持っていませんでした。

ただ、それは独立した「依存」という言葉に対する印象でした。
大人になって「相互依存」という言葉を知り、「依存」という言葉に対する考え方がガラッと変わったのです。

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コーチングにおける「依存」「自立」の関係

冒頭に記したような関係は、「依存」と「自立」と「相互依存」という言葉で分類できます。

私がコーチングを実践し、クライアントさんと関わるうちに、その分類が非常にしっくりしたことがあります。

それは、大きく2つあって、1つは、コーチングは「コーチがクライアントさんをどうにかする(させる)ものではない」ということ。

もう1つは、「クライアントさんが自分でどうにかすれば良い、というだけのものでもない」ということです。

では、どのような関係が最も良いのでしょうか?

それが、信頼から生まれる「相互依存の関係」ができてこそ、本来持っているコーチング機能がはたらくのです。

 

成長の連続体を実現するための3つのフェーズ

私の教科書でもある名著「7つの習慣」では、「依存」「自立」「相互依存」という3つの状態を「成長の連続体」と呼んでいます。

たとえば、クライアントさんがコーチに依存しているだけだとしたら、主体的な行動に移せないのでクライアントさんはいつまでも成長できません。
そのため、コーチは、クライアントさんに対して、依存から自立を促すためのアプローチが必要です。

その後、クライアントさんが自立したら、そこに至るまでの過程で起きたことや成長を喜び合えるでしょう。
クライアントさんが自立のフェーズに至れば、コーチの第一段階の仕事は終えたといえるかもしれません。

思えば、人間は誰でも他人に依存しなければ生きていけない状態で産まれますよね。

その後、徐々に肉体的、精神的、知的に、そして精神的に自立していきますが、人間関係も同じなのです。

たとえば、「依存」フェーズにある人は、「あなた」という視点から物事を考えます。

物事のスタートが「あなた」なので、何か悪いことが起きれば、自分ではない他の誰かである「あなたの責任だ」という考え方です。

次に、自立している人は「私」という軸となります。

「私」が行う、「私」の責任だ、「私」は自分でこの感情を選択する。
そんなパラダイムを持っています。

最後に、「相互依存」になれば、どのような主語になるのか?

それは、「私たち」です。

「私たち」ならできる。
「私たち」は協力し合える。
「私たち」はお互いの能力と知見を組み合わせて、もっと素晴らしい成果を生み出せる。

相互依存とは、このような状態です。

私が目指しているコーチングは、自立したコーチと自立したクライアントさんが協力し合う、まさに「相互依存」の状態なのです。

 

「私たち」という主語で「相互依存」の関係を構築する

「あなた」という「依存」のパラダイムで世の中を見ていれば、欲しい結果を他人や外部要因に頼らなければなりません。

「私」という「自立」のパラダイムにあれば、自分の力で望む結果をたぐり寄せることが可能です。
この「自立」のパラダイムに到達するだけでも素晴らしいことです。

しかし、そこからさらに「私たち」という「相互依存」のパラダイムにうつることができればベストです。
自分の能力と自分以外の人の能力を組み合わせて、成果を最大限にすることができるからです。

実は、この関係性は、コーチとクライアントだけでなく、夫婦関係にも当てはまりますし、ビジネスパートナーの関係などにも当てはまるものです。

あなたのパラダイムは、「依存」「自立」「相互依存」のうち、どのフェーズにありますか?

 

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【編集後記】

昨日は、夜にコーチングセッション。

ただ早起きをするのではなく、どうすれば1日のスケジュールが理想に近づくのか、ということにフォーカスを当てました。

結果、クライアントさんの1日の充実度を決めるのは、必ずしも早起きではないかもしれない、という気づきを得ることが分かりました。

セッションで話し合った新しい記録フォーマットには見事な成果がありました。

「意識が戻りました!」というクライアントさんの報告に、朝から充実感を得られました。(^_^)

 

良習慣によって自らがなり得る最高の自分になる!
チャレンジできる贅沢を満喫しましょう!

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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