思考の習慣

誰にでも良い顔をしてしまう自分をやめる。「八方美人」でいることのデメリット。

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誰に対しても「良い人」であろうとすると、「八方美人」になります。

それは一見、花火のようにきれいなものかもしれません。

ただ、どこかで「八方美人」を抜け出さないと、自分の殻を破れないとも思っています。

 

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「八方美人」に対するイメージ

あなたは、「八方美人」という言葉に対してどのようなイメージを持っていますか?

「八方美人」という言葉に対して、私はそれほど悪く思っておらず、どちらかというと「誰にも嫌な思いをさせない、要領がいい人」くらいにとらえていたのです。

私自身、以前は「なるべくみんなに好かれなければならない」という考えを持っていました。

ただ正直なところ、今から思うと、当時の自分は、いつも自分を取りつくろっていたのだと思います。

相手が誰であれ、「なるべく良い人で思われよう」としていたからです。

ただ、それが通用したのはある程度のレベルまでで、私が尊敬するような方たちと話をすると、見透かされたような感覚におちいることがあります。

「この人は、誰にでも良い顔をするんだろうな」と思われているように感じるのですね。

また、「良い人」を演じていこうとすると、私自身のパフォーマンスに限界がくることを感じ取ってか、師匠たちから八方美人キャラを脱出しないとたどり着けない目標や課題をもらうことも多いのですね。

そのようなことを体験して、私も「誰にでもいい顔をするのはやめよう」と思うようになりました。

それまでは、会社の飲み会にもほぼ皆勤賞で参加していました。

でも、当日の急な飲み会は、「すみません、今日は用事がありまして・・・」と断りました。

それがたとえ会社のトップに誘われても、です。

心臓ばくばくでしたけれども。(笑)

そのうちに、「伊藤は当日、急に誘ってもこない」という印象がつきました。

この実験が、徐々に「八方美人」を脱するための成功体験になったように思います。

 

過剰な謝罪がマイナスの印象を与えた

「八方美人」でいることは、マイナスのイメージを与えることがあります。

そのことに気づいたできごとがありました。

それは、会社の営業の仕事をしていたときです。

当社が委託していた協力会社が検品ミスを起こしてしまい、お客様にご迷惑をおかけしてしまいました。

上司と私は、一緒に先方の会社に謝罪訪問にいきました。

実はこのとき、以前にも同様の検品ミスをしてしまい、トラブルが起こっていたのですよね。

その際に「検品を強化します」という内容で、お客様に対して原因と対策を文書にして報告していました。

文書でも口頭でも「再発防止に努めます」とお詫びして、1度はおさまっていたのです。

しかし、そこから1ヶ月もしないうちに、また同じ現象のトラブルが起きてしまったのです(こういうとき、なぜか続くことがあるんですよね・・・)。

私としては「まずい。。。どうしよう、、、」と、かなりあせっていました。

そのお客様は、会社で売上・粗利とも1位の顧客だったからです。

また、上司から私が引継ぎしたあとだったので、「もし取引停止になったらどうすればいいんだろう」というプレッシャーが半端じゃありません。

そうして、お詫びにいく日がやってきました。

担当者の方にお会いして、謝罪をしました。

私は、心からお詫びする気持で、表情もかなり固かったと思います。

そのようなとき、お客様から、ズバッと言われたのです。

「伊藤さんがそんなに申し訳なさそうな顔しても何も解決しませんから、もう大丈夫ですよ。」

「それよりも、再発防止に向けてもう一度、工場側と対策を練ってきます、ってはっきり言ってもらったほうがいいです。」

という風にばっさり。

このときは、過剰な謝罪の雰囲気を出していた自分が、とても恥ずかしくなりました。。。

申し訳ないという気持は確かに持っていたものの、それ以上に「相手に良い人だと思われたい」と思っていたのかもしれません。

そのようなニュアンスが、相手に伝わってしまったのだと思っています。

 

意識して「八方美人」をやめてみよう

なぜ、私は、ときに自分の感情を無視してまで、ほかの人に気に入られたかったのでしょうか。

これは、よくよく考えてみて気づいたのですが、

・自分の承認欲求を満たすため

だったのです。

私には、「相手に何らかのプラスの影響を与える」という信念があるので、相手に貢献する姿勢を持つのは悪いことではないと考えています。

しかし、自分の承認欲求を満たすためだけに「良い人」を演じるのであれば、それは意味がありませんでした。

以前から、私は先のばししてしまうことに課題を感じていますが、本当の理由は、深層心理で「自分が良い人に見られたいから」という気持があるのだと思います。

もっと言えば、「気づかいができるいい人」だと思われたいのだろうと。

気づかいや気くばりが苦手な自分を知っているのからですね。。。

しかし、謝罪に失敗した私のケースのように、必要以上に「良い人」を装うのは、プラスになるどころか、マイナスにはたらくケースもあるのです。

私のように「ほかの人に迷惑をかけてはいけない」と思いすぎて先のばししてしまい、周囲にも迷惑をかけることも本末転倒です。

ですから、「八方美人をやめる」という思考習慣を意識し続けています。

先日参加した「ビリーフチェンジ」の3日間セミナーでも、そのことを考えました。

そのことに気づいてから、「迷惑をかけてもいい」というスタンスをとるようにしています。

「いい人でなければ好かれない」という思い込みをはずしませんか?根強いビリーフを変えていくための思考法。

 

もちろん、いきなり職場でやったりはせずに、安全なコミュニティーで「伊藤は迷惑をかけてはいけないビリーフの克服に取り組んでいる」ということを知っている仲間たち限定の実験ですけれども。(笑)

実際、誠実に生きようとすればするほど、誰にでも良い顔をすることは難しくなりますよね。

成果を出している方々は、そのことをわかっているのだと思います。

さて、「八方美人をやめる」。

もしもあなたが、「良い人」に思われようとしすぎて自分を見失っている可能性があるのなら、「八方美人をやめる」みること、少し実験してみると楽になれるかもしれません。

 

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■編集後記

昨日は、継続コーチングを検討されていたクライアントさんから、正式に継続サポートのご依頼をいただきました。

人が覚悟を決めて決断する姿というのは、「より良く変化するぞ!」という意気込みがあって、美しさを感じますよね。

今回のクライアントさんの決断が良い変化になるよう、気を引き締めていこうと思います!

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