思考の習慣

過去の苦労を美談に仕立てそうになって踏みとどまった話

投稿日:


「昔はこんなに苦労した」という自慢話はしないようにしています。

過去の美談を語り出したら、成長が止まるからです。




 

危うく過去を美談にしようになる

先日、習慣化コミュニティーの友人から、

「伊藤さんにとても近い価値観の方が習慣化マスター講座を受けているんです。

伊藤さんがどんな風に変化してきたのか話を聞きたいということで。

15分から30分くらい時間をいただけないでしょうか」

というお誘いがありました。

8年前の私が通っていた「習慣化の学校」(現在は「習慣化マスター講座」に名称が変わっています)。

現在の講座に通われている方なら、後輩(?)のようなもの。

私に役立てることがあるなら、と友人に答えました。

そこで、「本当に何もなかった時代から何をしてきたのか?」について話を始めたんですね。

そんなことを語っていたら、ふと気づいたことがありました。

それは、

・過去の苦労話を美談に仕立て上げて話す人

になりかけていたんですね。

「あ、危ない……!」と。

もしかしたら、あなたも一度や二度くらい経験しているかもしれません。

たとえば、上司。

・「俺が若い頃は」というフレーズから始まり

・「今みたいにインターネットなんてない時代の営業だから大変だった。仕事は足で稼いだものだよ」みたいなエピソードをはさんで

・「お前らももっとがんばらないと」で終わる

そんな流れの話です。

私が新入社員時代にありました。

話題は、

・新規事業が軌道に乗るまでの苦労話

・大きな案件を受注したときの苦労話

・トラブルを乗り越えたときの苦労話

など。

それらが美談となって、上司が私たちに語るのです。

聞いているほうは「またこの話か……」という表情の人もいたりします(笑)。

そういった雰囲気を感じて、「自分が先輩になったら、過去の苦労話を美談に仕立て上げるのはやめよう」と思ったものです。

 


 

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修行時代の大変さは印象に残る

今回のミーティングは、相手の方が「伊藤さんの体験談を聞かせていただけませんか?ご多用のところお時間いただいて申し訳ないんですが」という空気感でした。

これは危ないです。

「どれ、私の修行時代の話でもひとつ」というスタンスになりがちだからです。

注意しないといけません。

修行時代。

たしかに、私がビジネス書を読む習慣からスタートした自己投資初期。

まさに修行でした。

スキルも実績も人脈もゼロ。

ひとりビジネスをやったことがありません。

まわりにそういう人もいませんでした。

リアリティーがないわけです。

この状態で、自分なりの成果を出していくというのは困難ですね。

「会社員をやりながら、ひとりビジネスもやれる人がいるんだろうか?」

行動するよりも前に、そんな問いが頭を巡ります。

「無理だよね」という前提です。

「それでもやるしかないんだよな……。」という気持ちで。

正直、苦労は多かったです。

本を買うお金がありませんでした。

5000円のセミナーを月に1回厳選して参加。

コーチをつけるなんてもってのほか。

これでは、なかなか前進できませんよね。

そこから、資格取得の学習をしたり、異業種交流会に顔を出したり、コミュニティーに参加したり。

すると、会社の外には存在していたんですね。

会社員をやりながら、ひとりビジネスをやっている人たちが。

まぶしかったです。

「まじか!」と。

私からアプローチして、ランチをご一緒したりして、一緒にすごす時間を増やしました。

すると、私も感化されて、

・考え方

・使っている言葉

・行動スタイル

が、徐々に変化していったわけです。

自分が目指すステージにすでにいる人たちとの時間を、できる限り増やすこと。

それがもっとも成長スピードを加速してくれる。

これが、私が修行時代に会得した学びです。

もちろん、相手の方は暇ではありませんから、数少ないチャンスを狙って近づくのです(ご迷惑にならないように)。

 

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過去を美談にし始めたら成長が止まる

成長するために、修行時代は必要か。

そう問われたら、間違いなく「必要」だと答えます。

ひとりビジネスに限らず、専門分野でも、スポーツでも、修行時代は必要です。

たとえ瞬間的であっても、いいパフォーマンスを発揮するためには、修行で鍛えた土台が必要だと思うからです。

基礎をおろそかにする人は、大成しないと言われますよね。

何より、私が「過去の苦労話を美談にしてはいけない」と感じる一番の理由は、

・苦労話を美談に仕立てたら、修行時代は終わりだと錯覚してしまうから

です。

たとえば、私が本を1冊出版したら、思考の言語化や読みやすくわかりやすい文章を書く修行時代は終わるのか。

違いますよね。

むしろ始まりです。

当然のことながら今まさに修行中です。

ブログ10年目の今この瞬間も、毎日の中で「修行」という名の基礎トレーニングをしているわけです。

なぜか。

私が見ている「活躍している人」たちは、毎日の活動の中で地道なトレーニングに取り組んでいることがわかったからです。

もちろん、1日の中でずっと修行しているわけではありません。

活躍している人たちは、

・日々の中で、修行と実践をバランスよく組み合わせている

のです。

スポーツで言えば、1日の中に「練習」と「試合」を両方取り入れている感じです。

修行や練習だけではない。

だからといって実践と試合だけでもない。

相乗効果を発揮しながら、両方を上達させている感じなんですよね。

それが、効果的かつスピード感のある成長につながっているんです。

そこにあるのは、

・現在進行中の成長

です。

「過去の苦労話を美談に」というスタンスではありません。

まさに「今」なのですから、「昔は良かった」という発想さえないわけです。

過去も苦労しているとしたら、現在も自分を磨いているんです。

ですから「過去は大変、今は楽」ではありません。

活躍している人ほど、今も常に成長中なのです。

過去を美談にし始めたら、成長が止まります。

「あのときの私はすごかった」と言いそうになったら、ひと呼吸置きましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、会社を定時すぎに退社して早めに帰宅。

家族に誕生日を祝ってもらいました。

妻からは「ラフロイグ」というスコッチウイスキーをプレゼントしてもらいました(私が1番好きなアイラモルトなんです)。

ひとり暮らしの息子からは、大学のテスト期間中にも関わらずLINEで通話を。

娘からは、愛情が詰まった手紙をもらって。

友人たちからメッセージもありました。

なんとも幸せな1日でした。(^^)


 


 

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など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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