読書の習慣

『ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント』に学ぶ6つのポイント

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リスク管理やセーフティネットを考えることは、本来は誰にでも必須のこと。

でも、なんとなく考えることを先のばししてしまうものでもあったりします。

そのリスク管理やセーフティネットについて、私の意識が高まった1冊をご紹介いたします。




 

変化の時代に考えるべきは「リスクとセーフティネット」

2020年は新型コロナウイルスの影響で、世界中の誰もが変化を迫られました。

これまでも、リーマンショックや東日本大震災など、変化を迫られる時代はあったのです。

ただ、それは、いくつの組織であったり、いくつの地域だったり、いくつかの国家だったりしたわけです。

それが2020年は違いました。

地球規模で変化があったのですよね。

大変は「大きく変わる」と書きます。

まさに変化の時代。

歴史の教科書に残る時代に生きているのは、間違いありません。

そのような変化の時代に私たちが考えなければいけないのは何でしょうか?

2つあります。

それは、

(1)リスクマネジメント

(2)セーフティネット

です。

本『ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント』は、これからの時代にどのようなリスク管理やセーフティネットが必要とされているのかについて、詳しく書かれた1冊。

著者・井ノ上陽一さんによる「ひとり税理士」のリスクに対する考え方やセーフティネットのつくり方をおり交ぜた内容を読めば、あなたに足りないものが見つかるでしょう。

本記事では、本『ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント』から学べる「リスクとセーフティーネット」に関する6つの考え方をご紹介していきます。

 


 

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「ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント」で響いた6つのポイント

本書は以下の6章から構成されています。

第1章 ひとり税理士になったあとのリスク

第2章 習慣に関するセーフティネット

第3章 人間関係に関するセーフティネット

第4章 仕事に関するセーフティネット

第5章 お金に関するセーフティネット

第6章 健康に関するセーフティネット

各章で私が響いたポイントをご紹介していきます。

 

第1章 ひとり税理士になったあとのリスク

いざというときの備えのためだけに、普段を犠牲にすべきではないと考えています(P20)

リスクへの備え、セーフティネットは「その損失 × 起こる可能性」を踏まえて考慮すべきです。
レベル2、3のリスクの損失は大きいのですが、起こる可能性は低く、日常的なリスク、つまりレベル1のリスクこそ、損失は他のものと比べて大きいものの、起こる可能性は高く、総合的には最も意識すべきものでしょう。
日常的なリスクは一見小さいものですが、放置すればやがて大きなリスクに結びつく、恐ろしいリスクでもあるのです。(P21)

「もしかしたら失敗してしまうかも」と考えていつまでも動き出せない。

日常にはそのようなことがあります。

ただ、それをどこまで気にするのか。

リスクに備えることは大事ですが、ポイントを抑えた上でリスクを正しく恐れようということだと受け取りました。

心が動いたのは「放置したリスクが大きなリスクに結びつく」というフレーズ。

生活習慣病を思い出しました(私だけかもしれませんが)。

生活習慣病は英語で「サイレントキラー」。

「忍び寄る死」ということで何とも怖い表現。

でも、まさにこれは「放置したリスクが大きなリスクに結びつく」ことですよね。

リスクに備えるためには普段こそ重要。

まさに「ふだんを変える。それがいちばん人生を変える。」ですね。

リスクに備えつつ、リスクを過剰におそれすぎない意識が大事なのだと思います。

 

第2章 習慣に関するセーフティネット

「正しいか、正しくないか」ということではなく、「自分はどうしたいのか?本当にやりたいと思うのか、やりたくないと思うのか?」ということが判断軸となるのです。
これが、自分軸ということです。(P52)

周りに流され、自分で決めきれないことこそ真のリスクと言えるでしょう。(P53)

これらの言葉は、

・18 「自分がどうしたいか」を大事にする

の項目にある記述です。

私たちは、大人になるにつれて常識やルールを覚えていきます。

そうしないと生きづらくなるからです。

しかし、それだけでは弊害があります。

「自分は本当はどうしたいのか?」という心の声が聞こえなくなるのですね。

「正しいか、正しくないか」ではなく、「やりたいか、やりたくないのか」で考える。

そうしないと、自分の人生が思わぬ方向に流れていってしまいます。

そうならないように、自己対話の時間を確保して、自分の本音や自分の軸を見つめ続けたいものです。

それが平和な人生へのセーフティネットになるのです。

 

第3章 人間関係に関するセーフティネット

私は、今では人間関係でストレスというものを感じることはほとんどありません。
そのようになれたのは、やはり、ブログやメルマガを毎日書いているからだと考えています。
ブログやメルマガを書くことが、なぜ人間関係に影響するのかというと、1つには、書くことで自分が考えていることを言語化し、自分が何が好きで、何が嫌で、どのような人間関係を望んでいるかがわかるからです。(P66)

これはとても共感しています。

ブログやメルマガを毎日のように書くことで、読んでくれる友人たちがいます。

楽しみに読んでくれている友人たちとは、やはり仲良くなります。

頻ぱんにあっているわけではないのに。

これは、あきらかにブログやメルマガを通してコミュニケーションをとっているからでしょう。

当然、私も自分の想いや行動をブログやメルマガに記しているので、何となくでもつながっているのです。

逆に私のブログやメルマガに共感していただけない場合は、距離を置いている人もいるかもしれません。

その分、無駄な気づかいやおかしなコミュニケーションでつながることは激減しました。

これは、精神的な健康にもつながるセーフティネットです。

 

第4章 仕事に関するセーフティネット

仕事に関するセーフティネットとして、売上の分散を考えています。(P143)

私は、常日頃から、複数の仕事をしており、税理士業の他に執筆(出版)、セミナー、単発相談(独立やITなど)といったものがあり、メルマガやブログからの収入もあります。(P143)

これも大きくうなづきながら読みました。

冒頭に書いたように、今は大きな変化の時代。

どのような組織でさえ、安泰ではありません。

そのような状況で、会社員として1社に務めているだけでいいのか。

そうではないでしょう。

会社員でも収入の複線化をはかっていくのは当然の時代になってきているはずです。

むしろ、勤務している会社1つにしばられてしまうことは、思考停止状態になっている可能性さえあります。

時代に合わせて働き方を変えていくこともセーフティネットでしょう。

 

第5章 お金に関するセーフティネット

1つのことを学んだとして、それをさまざまなところに出していけば、さまざまな成果を生むため、効率がよくなるのです。

たとえば、新しい税法の知識をお客様に伝えることは、日々心掛けるべきことではありますが、それだけでは追加の売上を生むことにはつながらないでしょう。
同じ知識をブログやメルマガ、本で書いたり、セミナーで話したりすることで、独立した別の売上になるわけで、1つの知識を2回3回と使うことができるのです。
自分の知識やスキルのリサイクル、再活用を考えてみましょう。(P176)

「強み」とは、「人に教えられることがあること」です。

では、あなたの強みをどのように活かしていくのか。

選択肢はたくさんあります。

たとえば、私がサポートしている早起き習慣化のサポート。

「早起きのノウハウ」という1つの知識をセミナーで話したり、ブログや本の中に書いたり、コーチングセッションでアドバイスしたりしているのですね。

いま、音声教材をつくる準備もしているところです。

もっとメディアがあれば、YouTubeやポッドキャストで発信することもできるでしょう。

1つのコンテンツをつくれば、可能性が広がる。

その意味でも、自分の学びや体験を「ワンソース、マルチユース」していくことです。

「鬼滅の刃」という漫画が、アニメや映画、キャラクターグッズなどに活用されていく発想と同じですね。

コンテンツを増やしていけば収入の複線化につながり、セーフティネットになるのです。

 

第6章 健康に関するセーフティネット

税理士業は、頭を使う仕事ではありますが、当然、体も動かします。
当たりまえのことですが、体の健康保持も欠かせません。
常日頃から頭を働かせるだけでなく、体も動かして、調子を整えておきたいものです。(P198)

すべての幸福の土台は健康です。

その健康をつくるのは食事や睡眠、そして運動ですよね。

基本的なことかもしれません。

ただ、健康をおざなりにしてビジネスがうまくいっても、それは砂上の楼閣。

とてもあやういものです。

実際、私の周囲で活躍している人たちは運動を欠かしていません。

病気になって成功しても幸せではないからです。

その意味でも、運動の習慣は誰もが身につけておくべきセーフティネットだと言えます。

 

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まとめ

本書の「はじめに」の終わり部分に、

“ひとりでやっていこうかなと考えている方、すでにひとりで税理士として活動されている方が、リスクやセーフティーネットについて改めて考える契機となれば幸いです。”

という記述があります。

確かに、本書はひとりビジネス実践者を対象に書かれているかもしれません。

しかし、本書を読み終えた私の感覚は「リスクとセーフティネットは、いま生きている誰もが真剣に考えなきゃいけない」ということです。

以前はセーフティネットになっていると幻想を抱いていた国家や会社は、すでにセーフティネットとして崩れているでしょう。

今のコロナ禍は、それを浮き彫りにしてくれました。

表現が適切ではないかもしれませんが、テレワークやZoomなど「数年後にはもう少しスタンダードになりそうだな」と思われていた未来を、一気に引き寄せた気がしています。

「変化」は、私たちが意図していなくても自然にやってきます。

でも、「進化」は、私たちが意図を持って創造していかなければなりません。

進化に向けて前進していく、つまり攻めていくためには守りとしての「リスクとセーフティネット」を考える必要があるでしょう。

対岸の火事ではないのですよね。

私のようにこれまであまり「リスクとセーフティネット」について考えてこなかったという方は、ぜひ本書を読むことからスタートしてみてはいかがでしょうか。

ひとり税理士やひとり起業家に向けて書かれていると思いますが、私はむしろ30代から40代の会社員の方に読んでいただきたいと感じました。

少なくとも私は「このままじゃ、やばいな自分」と感じました。(^_^;)

 

余談ですが、本書の発売日は私の誕生日。

「いい誕生日プレゼントだ!ぜひ書店で買おう」と考えていました。

しかし、発売日に書店に行けず。

狙っていた本書の新刊キャンペーンに乗り遅れました。。。

「新刊を書店で買う」という思い込みのリスクにはまったのです。

このようなことになるならAmazonで予約しておけば良かったと思いました。

今後は「書店で買うつもりだけど、とりあえずAmazonで予約しておく」というセーフティネットをつくります。(笑)

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。

夜は1月10日からスタートする3ヶ月プログラムの内容を練っていました。

お申し込みが今日1月7日24時までなので、ご興味あればぜひご参加いただければ幸いです。

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私の担当は下記のページにご紹介しています。

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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