読書の習慣

『継続するコツ』書評(?)。本書を読みながら頭に浮かんだ3つの疑問。

投稿日:2023/03/16


昨日の「ビジネスブックBAR」で選書したのは本『継続するコツ』です。

決して書評記事ではありませんが(笑)、本書の魅力を記事にしてみました。




 

本『継続するコツ』の威力

「継続マニア」

「継続は恋にも勝ります。」

「最中であればいいんです。継続中ってことですから。」

本の表紙やカバー裏に並んだこれらの言葉。

私を刺激しまくる本です。

何より、そのタイトル。

『継続するコツ』とは、何ともストレートですよね。

良習慣形成を研究し続ける私としては、やられてしまいました。

もちろん、本の内容も刺激的。

「刺さる言葉」が並んでいます。

本を読みながら「この本を書いた著者に会いたい!」と感じたのは久しぶりです。

私の心が踊らされたわけです。

ただし。

「誰にでもおすすめするか?」と言われたら困ります。

「決して、万人受けする本ではないだろうなぁ」とも感じたからです。

ただ、私は「めっちゃおもしろい!!!」と感じたんです。

ですから、昨日開催した『ビジネスブックBAR』の課題本に選書させていただきました。

実際、昨日の『ビジネスブックBAR』でも、「私には合わなかったです」と率直な感想を言われた方がいらっしゃいました。

私も「わかります、そう思う気持ち」とお伝えしました。

本当にそう思うので(そもそも「ビジネスブックBAR」は異なる種類の本を選書しています)。

一方、同じく『ビジネスブックBAR』で「今日も最高でした。キュレーションが最高です。」と感想をくださった方(Tさん)もいたんですね。

Tさんは、この本の影響を受けて、先月から本の執筆を始めました。

しかも、昨日お話を聞いたら「ギターも買いました」と。(笑)

すごい行動力ですよね。

つまり、読み手によって好き嫌いがはっきり分かれる本なんです。

著者のエネルギーに引っ張られると、私たちが持っている行動力が引き出されます。

私は本を読みながら「読書会にゲストでいらしていただけないかなぁ」とか「クロストークイベントとかできないかなぁ」と思ってしまったくらいに(本書の後半に、そういうのはやらないと書かれていて断念しましたが、、、)。

それくらい、パワフルな本なんです。

 


 

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本『継続するコツ』を読みながら頭に浮かんだ3つの疑問

普段なら、書評的に本書をご紹介するべきなのかもしれません。

私の大事なブログの1記事を割くわけですから。

ただ、そういった雰囲気はこの本には合わない気がしてます。

なぜなら、本書が普通の本とはちょっと違うからです。

要は「ちょっと変わった本」なんですね。(笑)

ですから、私もちょっと変わった記事を書かないと、と思ってしまうのです。

何しろ、私の常識をいろんな意味で「ゼロ」にしてくれたからです。

そこで、この本を読みながら私が感じた疑問を3つ選んでみました。

それは、

1:この本の出版企画は本当に通ったの?

2:こんな生き方を実現している人が本当に存在してるの?

3:編集や校正は本当にされているの?

です。

 

1:この本の出版企画は本当に通ったの?

1つ目の疑問は、

Q:この本の出版企画は本当に通ったの?

です。

「どんな出版企画書だったんだろう?」

「この企画を通した編集者さんは、どんな人だったんだろう?」

正直なところ、読みながらそう感じました。

失礼ながら「反対多数」だった可能性もあるんじゃないかな、とも。

なぜなら、本の企画書を書くときに大事だとされている

・魅力的な目次

・コンテンツの体系化

・本を読み終えた読者の感情(どこに連れていくのか?)

などというものは一切考えられていないように感じたからです。

いい意味で、です。

「商業出版するなら、優れた出版企画書を書かなければいけない」

そんな私の思い込みがゼロにリセットされました。

ですから、私は本書を読みながら、

Q:この本の出版企画は本当に通ったの?

と感じたんです。

 

2:こんな生き方を実現している人が本当に存在してるの?

2つ目の疑問は、

Q:こんな生き方を実現している人が本当に存在してるの?

です。

好きな活動だけやって、24時間を埋め尽くす。

そんな人生だったら、あなたはどう感じるでしょうか。

私は「それは幸せだろうな」と思いました。

シンプルに。

ただ、同時に、こうも思ったんです。

「でも、それは理想論だよね」と。

違うんです。

理想論じゃなくて、現実に存在していたんです。

それが、著者の坂口さんの生き方です。

坂口さんは、

・本を執筆する

・画を描く

・楽器を演奏する

という活動だけで1日をすごしています。

仕事のようであり、仕事ではない。

遊びのようであり、遊びでもない。

老子の言葉とされる名言、

“生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と身体、教育と娯楽、愛と宗教の区別をつけない。

何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。

仕事か遊びかは周りが決めてくれる。

当人にとっては、つねに仕事であり遊びであるのだ。”

を体現しているんですね。

坂口さんの人生には「世の中的に大事」だとされている

・お金

・地位

・評価

といった要素がゼロ。

ですから、

Q:こんな生き方を実現している人が本当に存在してるの?

と感じたんです。

 

3:編集や校正は本当にされているの?

3つ目の疑問は、

Q:編集や校正は本当にされているの?

です。

誤解の無いようにお伝えしておくと、私が読んでいる間に誤字脱字を発見したから書いているわけではありません。

あまりにも、著者の坂口さんの感情が伝わってくるからです。

当然、いい意味で。

通常は、もっと感情のトーンが抑えられてしまうものなんです。

著者がエモーショナルに書いていても、クールダウンさせられてしまうというか。

ほかの人の視点や編集意図が入るので。

ただ、そういったことが感じられないんです。

実際、本書に書かれている「継続のコツ」について、

・証拠や科学的な分析(エビデンス)

といったものはゼロです。

どこまでいっても、坂口さんひとりの思考が文字になっている。

そんな「超1人称」の文章なんですね。

ですから、

Q:編集や校正は本当にされてるの?

と感じてしまったんでしょうね。

 

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本『継続するコツ』はジャズである

本書は「場当たり的」です。

「計画性が無い」のです。

それが良いんですね。

ご本人が、計画するとクリエイティブ性が無くなると感じられているからです。

この感覚、ちょっとわかるんですよね、私にも。

音楽でたとえてみますね。

何度も校正されて誰でも読みやすくなっている本が、仮にベストセラーになるとします。

その本は、形式を重んじる上品なクラシック音楽のようなものだとします。

それに対して、坂口さんが書かれた『続けるコツ』は、誰でも読みやすいわけではありません。

「100万部のベストセラー!」という本にはなり得ないかもしれません(大変失礼ながら……)。

ただ、惹きつけられてしまう本なんです。

音楽で言えば、即興性を大事にしたジャズのような本と言えます。

坂口さんが感じている「いま、この瞬間のあふれる感情」を、文章でパッケージングしたような感覚といえば、伝わるでしょうか。

ですから、決して上品ではないんです(言葉の表現が下品ということではないです)。

「荒ぶる感じ」という感じ。

圧倒的なライブ感。

目の前で、マイルス・デイヴィスが汗をかきながらトランペットを懸命に吹いている感覚とも言えます。

とにかく、読んでいる間、読者の心を揺さぶる本なんです。

これは、私が日々、ブログを書いていることと密接に関係しているはずです。

普段、文章や映像などを「つくる」行為をしていない方には、おそらく響かないかも、と感じています。

ですから、前述のように「読み手を選ぶ」とお伝えしたんですね。

あなたが読んだら、どう感じるでしょうか。

さて、本『継続コツ』について記事を書かせていただきましたが、本の内容にはほとんどふれていませんね。(笑)

実際、行動科学的な継続のコツを期待したら、期待はずれになる本です(いい意味で)。

それでも、私と友人たちは、心を動かされる読書体験を味わっています。

あなたにも、そんな読書体験が訪れたらいいなと思って本記事を書きました。

この記事を読んで「ちょっと興味あるな」と感じた方は、ぜひ読んでいただければと思います。

 


 

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■編集後記

昨日は、夜に「ビジネスブックBAR」を開催。

前回の『自分を変える方法』と「継続」というテーマは同じものの、テイストは正反対。

多数の研究結果がある行動科学の本と、独白のようなひとり語りの本だったんですね。

それだけに、対話も盛り上がりました。(^^)

来期の「良習慣塾」でも、継続のコツから生まれる幸福を追いかけていきます。

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・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

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