仮説の習慣

行動が続かないときは、「楽しさ」と「意義」のバランスを考えてみよう。

投稿日:2019/06/01





「習慣化の学校」の友人が早起き習慣化にトライしています。

その応援をしているときに、ふと出た言葉から、

・習慣化にとって重要なのは、「楽しさ」と「意義」のバランス配分を考えること

だということを考えました。

 

10個の行動に「楽しさ」の点数をつける

突然ですが、質問です。

下記の10個の行動は、あなたにとって、

・どれくらい楽しいですか?

という質問です。

・0点:まったく楽しくない、、、

・10点:めちゃくちゃ楽しい!

という感じで、点数をつけてみましょう。

10問あります。

(1)好きなメンバーとの飲み会に参加する

(2)朝4時に早起きをする

(3)趣味に没頭する

(4)子育てをする

(5)妻(夫)や恋人の結論が出ない話を聞く

(6)トライアスロンのレースを完走する

(7)休日に穏やかに起きるまで眠る

(8)お笑い番組を観る

(9)電車で高齢者や妊婦さんに席を譲る

(10)ハワイで休暇をとる

 

以上です。

ぜひ、質問に答えていただいてから、次を読んでいただければと思います。

 

点数が高い「楽しさ」は?

いかがでしたでしょうか?

おそらく、多くの方は、

(1)好きなメンバーとの飲み会に参加する

(3)趣味に没頭する

(10)ハワイで休暇をとる

あたりは、10点に近い点数が出たのではないでしょうか。

一方で、

(4)子育てをする

(5)妻(夫)やパートナーの結論がない話を聞く

あたりは、点数が低かったのではないでしょうか。

そしておそらく、

(2)朝4時に早起きをする

(6)トライアスロンのレースを完走する

あたりも低いと思います。

苦行ですものね(笑)。

 


 

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10個の行動に「意義」の点数をつける

では、次の質問です。

先にあげた10個の行動に対して、

・どれくらい意義を感じますか?

という質問です。

同じ10個の行動に対して、今度は、

・0点:まったく意味なし、、、

・10点:めちゃくちゃ有意義!

で点数をつけてみましょう。

(1)好きなメンバーとの飲み会に参加する

(2)朝4時に早起きをする

(3)趣味に没頭する

(4)子育てをする

(5)妻(夫)や恋人の結論が出ない話を聞く

(6)トライアスロンのレースを完走する

(7)休日に穏やかに起きるまで眠る

(8)お笑い番組を観る

(9)電車で高齢者や妊婦さんに席を譲る

(10)ハワイで休暇をとる

こちらも、ぜひやってみてから、読み進めていきましょう。

 

点数が高い「意義」は?

いかがでしょうか?

今度は、最初とは逆に、

(4)子育てをする

(5)妻(夫)やパートナーの結論がない話を聞く

(9)電車で高齢者や妊婦さんに席を譲る

あたりは点数が高くなったのではないでしょうか。

たとえば、

(5)妻(夫)やパートナーの結論がない話を聞く

というのは、

・大事な人と会話をする

ということですから、長くつきあっていくためには意義があり、大事な良習慣だと私は思うからです。

(4)子育てをする

だって、必ずしも楽しいことばかりではありませんが、間違いなく「意義」のあることです。

ほかにも、苦行だった

(2)朝4時に早起きをする

だって、あなたの人生を良くしていく「意義」があれば、点数が高くなるでしょう。

 

「楽しい=有意義」ではなく「楽しい≠有意義」

さて、いかがでしょうか?

私はこのワークをやってみたとき、じつに不思議な感覚になりました。

なぜなら、私の脳内には、

・楽しい=有意義

みたいな式があったからです。

でも、この質問に答えることによって、

・楽しい≠有意義

ではないということに気づいてしまったんですよね。

では、私たちは、

・目の前の楽しい行動を優先するべきなのか?

それとも、

・将来的に有意義な行動を優先するべきなのか?

どちらを優先していけばいいのでしょうか?

 

1つの行動に含まれる「楽しみ」と「意義」

下記の本にのっていた解説を読んでみて、「なるほど」と思ったことがありました。

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それは、私たちの1つの行動には、

・楽しみの要素

と、

・意義の要素

の2つの要素があるということです。

また、その2つの要素は、分けて考えた方がわかりやすいのだということでした。

要は、

・楽しみの要素は、直接な欲求であり、

・意義の要素は、その瞬間に意義を感じる感情

ということです。

 

「楽しさと意義を区別する」という発想

「楽しみ」と「意義」。

たとえば、

(7)休日に穏やかに起きるまで眠る

は、たいていの人にとって快楽の要素が大きいでしょう。

アラームや目覚まし時計をかけずに、「ゆっくり寝てていいですよ」と言われたら、うれしいですよね。

それに対して、

(9)電車で高齢者や妊婦さんに席を譲る

は、楽しくはないかもしれませんが、意義は大きいですよね。

そういう違いがあるということです。

あなたも、このブログを読んでくれています。

おそらくは、このブログを読むことは、

(8)お笑い番組を観る

よりは、楽しくないと思います(笑)。

でも、習慣化する行動について(それはもしかしたら、あなたがつまづいている習慣で)、「楽しさと意義を分ける」という発想を知る。

それが、これからの人生で役立つとしたら、お笑い番組を観るよりは、「意義は大きい」と思います。

、、、そうですよね?

そうだという前提で進みます(笑)。

 


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「楽しさ」と「意義」のバランスをとっていこう

私たちは、「楽しい」ことが好きです。

人間は、「快楽」を求めて、「痛み」を避ける生き物ですから。

でも、だからといって、家のリビングに寝そべって、テレビでお笑い番組を見ながらスナック菓子を好きなだけ食べていたらどうでしょうか。

「これが、俺のありのままなんだ」という風に。

確かに、そのときは「楽しい」かもしれません。

ただ、私が思うに、そこには「意義」はほとんどありませんよね。

やはり、「楽しい」だけでは、私たちが思い描いている未来にはたどりつけないように思います。

そこに必要なのは「意義」なのだと思うのです。

 

「楽しさ」だけでなく「意義」も求める

実際、私たちは、「意義」も求めています。

たとえば、ベストセラーになるのは、「ワンピース」のようなマンガだけではありませんよね。

「楽しみ」だけを求めるなら、マンガ本ばかり売れるはずです。

でも、現実は違いますよね。

人間の弱さや不条理さを描写した小説もベストセラーになりますし、ビジネス書も30万部を超えるくらい売れているからです。

映画も同じ。

興行収入トップのアクション超大作がアカデミー賞を受賞するわけではなく、家族の人間模様を描いた「万引き家族」のような人間ドラマが受賞する側面もありますよね。

ここでも、「楽しさ」と「意義」が両方に存在しているわけです。

私も、ブログを書いていて、楽しいときばかりではないというのが正直なところです。

時間もかかりますし、ネタも毎日のように締め切りがある感じで、いつも「宿題をやらなきゃ」みたいな気持です(笑)。

まさに、この記事を書いている間、頭が混乱しています。(^_^;)

ただ、その一方で、習慣的な行動の「楽しみ」と「意義」について書いていることに興奮も感じています。

ブログを書くプロセスにも、「楽しさ」と「意義」が共存しているわけですね。

 

結論:「楽しさ」と「意義」のバランス配分を考える

結論は、

・あなたの習慣に、「楽しさ」と「意義」のバランス配分を考えてみましょう

ということです。

どちらか一方を指標にしてしまうと、間違いにおちいってしまいます。

また、どちらか一方にかたよりすぎるのもリスクがあります。

2度寝が「楽しい」からといって、ずっと2度寝をしていては、不安を感じながら生きることになると思います。

だからといって、お昼まで寝てしまって「昨日の充電をした」と言い続けるのも、10年後の理想の未来にたどり着くのがそれだけ遅れることになるかもしれません。

逆に、365日、毎日4時おきすることが、本当に「意義」をもたらすことなのか、考えることも必要だと思います。

たとえば、「ほかの人に貢献したい」からといって、自分の明日のごはんの心配があれば、ほかの人を全力で応援することもむずかしいのではないかと思うからです。

ですから、習慣にしていく行動(あなたがすでに習慣化している行動も)の中に、

・楽しみ

と、

・意義

の両方を含むようにしましょう。

私がブログが続いているのは、まさに「楽しみ」と「意義」の両方があるからだとわかりました。

たとえば、あなたの早起き習慣化がうまくいっていないのだとしたら、「意義」を感じつつも、「楽しみ」が足りていないのかもしれません。

それなら、朝起きる「楽しみ」をどのように見つけるか、ということを考えてみましょう。

そのようにして、「楽しみ」と「意義」、2つの要素のバランスを配分していく。

それが、あなたの「良習慣」になるのだと考えています。

 


 

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■編集後記

昨日は、会社終わりでコーチングセッション。

ビジネスモデルに関するテーマで、私なりにフィードバックを返していました。

アイデアが豊富な人というのはすばらしいと思いながら話をきかせていただきました。

その分、実務家との協力も必要になるものでもあります。

ゴールが大きければ、関わる人も必要になるんですよね。


 

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・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

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