時間の習慣 気づきの習慣

計画とは「管理」することではなく「フォーカス」を考えることである

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以前は計画づくりが苦手だった私ですが、今は計画をつくることが好きです。

どのようにして計画づくりが好きになってきたのか、記事にしてみました。




 

計画へのネガティブな思い込みがつくられる理由

「理想の1日を描き続けましょう。何度も。」

日ごろから「良習慣塾」メンバーやコーチングのクライアント、そして「早起き完全マスタープログラム」メンバーに伝え続けています。

実体験から、「理想の1日」を描き続けることが重要だと考えているからです。

自分の時間の使い方をより良くするために(=人生をより好ましく変化させ続けるために)。

そう言うと、一定の確率で下記のような返答があります。

「計画をつくるのが苦手で、、、」

「計画をつくるのに時間がかかってしまうので面倒になってしまって、、、」

「計画をつくってもその通りにならないので、、、」

そうなのですよね、私もとてもよくわかります。

これらはすべて以前の私の心の声だからです。

 

実現しない「理想の1日」

私も、計画をつくることに苦手意識を持っていました。

思えば、小学校の夏休みに入る前に、学校で課題がありましたよね。

「夏やすみは計画をたててきそく正しくすごそう」みたいな。

私たちはその頃から「理想の1日」の計画に取り組んでいるのですね。(笑)

配布された用紙には午前と午後で12時間分の時計が2つあり、時間帯と活動を割り振りました。

早起きして、ラジオ体操に行く。

午前中に宿題を終わらせる。

午後はプールに行き、友だちとたっぷりと遊ぶ。

宿題は終わっているので罪悪感なくゲーム(当時はファミコン)をやる。

夜は早めに寝る。

そのような1日を計画していました。

しかし、当然のことながら「理想の1日」が実現されることはありませんでした。

 

「とてもだらけた1日」の誕生

現実は、むしろまったく違う1日。

「理想の1日」ではなく、「とてもだらけた1日」が誕生していました。

夏休みのあいだ、ほぼ毎日。

朝起きたのは登校日くらいでしょう。

今の私から言わせていただくと、子どものセルフマネジメント能力で、あの夏休みの計画表をつくるのは無理があると感じます。

ですから、学習性無力感を味わいます。

「どうせ計画を立てても無駄だ」という感じですよね。

それが「自分は計画を立てるのが苦手だ」という思い込みにつながってしまうのです。

私自身、計画することが苦手だったので、無計画で行動するタイプでした。

直感、感覚、フィーリングで動く。

それも悪くはありません。

いわゆる右脳的な感性は大事。

アーティストやクリエイティブな活動に有効な場合もあります。

決して否定するものではありません。

 


 

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「計画が苦手」から「計画が好き」への変化

しかし、「計画は苦手」ですごしてきた私に転機がやってきます。

 

本田直之さんの人生計画への衝撃

10年以上前、実業家の本田直之さんの本に出会って衝撃を受けました。

本田さんは、会社員時代から将来のことを計画。

海外でMBA取得、複業を実践、戦略的な転職を実行。

晴れて独立され、念願だったハワイと日本のデュアルライフを実現させたのです。

本田さんのステージは、無計画で行き当たりばったりの生き方では到底たどり着けない場所でしょう。

本田さんの生き方を知ったとき、わが身をふり返りました。

無計画かつ行き当たりばったりで人生を生きてきたことに、強く後悔したのです。

そして気づきました。

「このまま直感や感覚だけですごしていたら、自分が行きたい未来へは永遠にたどり着くことができない」という事実に。

そこから、少しずつ計画をつくることを学び、実践してきました。

充実の時間のために「感情のスケジュール」ではなく「理性のスケジュール」をつくる | 【良習慣の力!】ブログ

 

「今日の計画が終わる前に、今日を始めてはいけない」

「今日の計画が終わる前に、今日を始めてはいけない」

その言葉を知ってから、まず1日の計画を立てることからスタートしました。

もちろん、最初は失敗の連続。

10回トライしたら、10戦全敗です。

その頃は、早起きも失敗続きでした。

ただ、それでもあきらめずに計画し続けたのです。

すると、たまたま計画がうまくいった日がありました。

1勝9敗です。

そのようにして、計画に取り組んでいくうちに「あっ、今日もうまくいったな」と思える日が増えてきました。

具体的には1日の段取りがうまくいったり、「良習慣の種」でチェックするときに「◎」が増えてきたのです。

やがて3勝7敗になり、5勝5敗になり、7勝3敗くらいまで、充実の1日が実現するようになってきました。

今では、まさに「朝はやりたいことで目覚めて、夜は充実感を持って眠る」を感じる日々です。

結果、今では計画をつくることが大好きになっています。

自己成長を測定する方法。「良習慣の種」で時間の質を比較。 | 【良習慣の力!】ブログ

 

「今は」苦手なだけかもしれない

以前、息子とのやり取りに、このような会話がありました。

・息子「球技が苦手なんだよね(^_^;)」

それに対して、私は、

・「『今は』苦手ってことだよね」

と返したことがあります。

そう、苦手なのは「今だけ」という可能性があります。

もちろん、本当に苦手なのもあるでしょう。

ただ、私の計画づくりが苦手から好きに変わったように、

・対象が悪かった

・スキルが不足していた

・単に習熟するまで時間をかけていなかった

という可能性だってあります。

学生時代のテストのときは、苦手科目は避けたくなるため学習時間が少なかったはず。

ですから、ますます苦手になる(=得意になる機会を逃している)わけです。

ですから、私は「苦手だなぁ」と思ったら「今は」とすかさず言うようにしています。

コーチングのクライアントにも、そう考えることをおすすめしています。

「今は」という呪文はメンタル安定に有効なマジックワード | 【良習慣の力!】ブログ

 

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計画づくりでフォーカスを当てる領域を決める

望む結果を得るためには、その結果になるための原因をつくること。

それが原則です。

 

「苦楽しい」計画づくり

計画は複業にも活かされるようになってきました。

たとえば、来期の「良習慣塾」。

最近は、この講座の企画を練る日々です。

これが「産みの苦しみ」があります。

ただ、同時に楽しくもあります。

「苦楽(くるたの)しい」という感覚ですね。

この「苦楽しい」という言葉は、小説家の遠藤周作さんの造語だと言われています。

心理学者の河合隼雄さんとの対談の中で「小説を書くことについて」質問されたときに、遠藤周作さんが使われた言葉だそうです。

この言葉に共感します(僭越ながら)。

たとえば、「良習慣塾」の運営。

セミナー企画や毎週のふり返りの促進、学びと実践のサイクルの高速化など、考えることはたくさんあります。

仮説を持って投げかけたからといって、予想通りの反応が返ってくるとは限りません。

そこで、また考える。

頭を悩ませる。

うまくいっている人たちはどうしているのかチェックしたり。

師匠たちはどうしてきたのか思い出したり。

そのように思考を巡らせるわけです。

楽じゃない。

簡単ではない。

苦しみもあるかもしれません。

でも、そのプロセスに楽しみがあるのです。

さらに、それを乗り越えて形になったときのよろこびは大きいものです。

それを知っているから、また取り組んでしまうのですね。

そうしたデータをもとに、来期の「良習慣塾」のことを考えます。

・セミナーコンテンツ

・イベント企画

・教材

・フォローアップ体制

・ふり返りとプランニングの仕組み

など、計画をつくっているのです。

以前の私にとって計画する対象が良くなかっただけで、今は夢中になるレベルで楽しいのです。

セミナー設計で大事にしたい2つの要素「コンセプト」と「概要」 | 【良習慣の力!】ブログ

 

管理よりもフォーカスに意識を向ける

そのようにして「計画」というものに向き合ってきて、あることに気づきました。

それは「計画とは管理するものではなく、自分の意識を何にフォーカスするのか考えること」だととらえるようになってきたのです。

そう、「計画とは管理するものではなく、自分の意識を何にフォーカスするのか考えること」なのです。

計画を立てるためには「自分が何を大事にしているか」を考えなければなりません。

適当な1日のために計画をつくる人はいないからです。

自分に与えられた限りある時間。

その貴重な資源をどのように時間に割り当てるのか。

計画づくりというのは、そこを真剣に考える行為だということだと考えています。

必ずしも計画通りにすごすことがすべてではないということです。

重要なポイントは、「どのような計画をつくったのか?」ということよりも「どれだけの時間を投資して『こんな1日をすごしたい』と考えたのか?」ということなのです。

計画をつくれば、そこに「こんな1日をすごしたい」という理想が生まれます。

そこに近づくためには、無計画やフィーリングだけでは無理です。

計画に向けて、意図を持った小さな決断を積み重ねていく必要があるのです。

それが、あなたの主体性を育てます。

「主体的に生きる」とは、フォーカスするものを決めることである | 【良習慣の力!】ブログ

 

「原因と結果の法則」の1日をつくる

計画がなければ、どのような決断をしていいのかわかりません。

いや、決断する必要さえないのかもしれません。

流されていればいいわけですので。

ただ、それでは幸福な人生から離れていってしまうでしょう。

ものごとは、時間をかければかけただけの見返りがあります。

計画を立てることに時間を投資すれば、計画をつくることが上手になります。

計画をつくることが上手になれば、時間の使い方も上手になるわけです。

「原因と結果の法則」ということですね。

ですから、もしもあなたが「最近、無計画ですごしがちだな(汗)」と思うのであれば、「理想の1日」を描くことからスタートしてみましょう。

10分もあればできるはずです。

最初はバージョン0.1でいいのです。

そのあと、余裕ができたら予実管理をしてみること。

そのようにして、日々ギャップを埋めていきましょう。

計画をつくるればつくるほどギャップが少しずつ埋まっていき、あなたの「理想の1日」に近づいていくはずです。

早起きが苦手なあなたに伝えたい。「早起きのレシピ」のつくり方5つのポイント | 【良習慣の力!】ブログ

 


 

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■編集後記

昨日は、朝5時30分の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。

出勤途中に朝散歩をしていたら、ふり返りとプランニングの新しいアイデアを思いつきました。

「これはいいメソッドになりそう!」

日常のそういった気づきが何よりも楽しいです。(^^)


 


 

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・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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