質問の習慣

「正しい質問が正しい答えをつくる」の裏面にある真実

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「正しい問いが、正しい答えをつくる」
この言葉の裏には、実は「不都合な真実」が隠されています。
注意しましょう。




 

「正しい質問」はすべてを解決する?

「正しい答えを設定すれば、問題のほとんどは解決したようなものだ」

これと似たようなフレーズ。
たくさんあるんです。
誰か特定の人の名言という感じでもなく。

とくに、私のように「質問」というスキルについて学んでいると、わりと頻繁に遭遇します。
学習が得意な方なら、本やセミナーなどで見聞きしたことがあるかもしれませんね。

たしかに、この言葉は真実を言い当てています。
部分的に。

問題を正しく特定する。
すると、正しい行動がわかる。
そうなれば、問題解決につながりますよね。

世の中の多くの「問題」は、問題を正しく捉えていないことにある。
すると質問が間違うので、答えも間違ってしまうわけです。

たとえば、私たちが東京から大阪に行きたいとします。
それなのに、AIに「北海道への行き方は?」と間違った質問をしたらどうなるでしょうか。

当然、AIは北海道への行き方を教えてくれますよね。
そこで質問が間違っていることに気づかなかったら、私たちは北海道に向けて出発してしまうかもしれません。
努力の無駄になってしまいます。

それを避けるために、正しい質問が必要なんです。
正しい質問は、解決に至るまでの「正しい入口」でもあるんですね。

ですから、正しい問いを設定することは、問題を解いていく上でとても重要なわけです。

 


 

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「正しい質問」が見つかったとしても

冒頭の「正しい答えを設定すれば、問題のほとんどは解決したようなものだ」を全面的に信じるなら、問題はすっきりと解決するのでしょうか。

WEBでよく見かける「この問題を解決すれば、あなたはすべてハッピー!」みたいな広告。
これが「私は正しい質問を解いているから、あなたも解法を知ればすぐに成果が出ますよ」というニュアンスに見えてくるんです。

それは本当でしょうか。
だまされないように、よく考えてみましょう。

広告でアピールされているニュアンスをそのまま受け取ると「正しい質問を見つけたら、ゴールまであっという間にたどり着くよ」という感じがします。
もしかすると、私だけなのかもしれませんが。

実際、私も「正しい質問」を見つけることに労力を注いだ時期があります。
算数の公式みたいに「この質問は適切で正しい!だから問題解決だ!」という現実がやってくる。
そのために、本やセミナーで良質な質問を集めていたんですね。

もちろん、良質な質問を学ぶ行為それ自体は悪いことではありませんでした。
実際、良質な質問を学ぶことが、コーチングセッションやセミナーコンテンツのブラッシュアップに有効だったことは間違いありません。

でも、ただ1つ違っていたのは「解決には相応の時間がかかる」という真実だったのです。

どういうことか。

私は、
・適切な質問が見つかれば、ゴールに瞬時にたどり着く(誤)
という誤解をしていたんです。

真実は何かというと、
・適切な質問が見つかっても、ゴールにたどり着くためには相応の時間がかかる(正)
なのです。

いやー、何とも。
長い間、私がずっとやらかしてしまっていた過ちでした。
同時に、大きな発見でもありました。

昨日、スポーツジムの時計を見て、そんなことを考えました。

「運動すれば健康になって体重が減るのではないか?」
正しい問いです。
わかっている(つもり)です。
ただ、実現には時間がかかるんです。

 

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解決には相応の時間がかかることを受け止める

ふり返ってみると、私にも覚えがあります。

13年くらい前。
せっせとビジネス書を読んでいました。
インプットが圧倒的に不足していたからです。
自己投資で、お金がどんどん減っていった時期です。
見た目の数字としては。

そんな時期に、ふとぶつかったんですよね。
「いつまでもインプットだけだと、ずっとインプットだけだ。楽しいし、がんばっている気分はあるけど……。アウトプットしないと、ずっと現状が続くんじゃないか?」という質問に。

その質問は、正しい質問だったと思います。
私を「学び地蔵」から、アウトプットの世界に振り向かせてくれたので。

ただ、質問が正しかったからといって、ひとりで取り組むビジネスですぐに「最初の1円」が稼げたわけではなかったんですね。
模索していました。

結果、3年以上も経過。
ようやく、仲間うちでの有料セミナーを開催。
ついに「最初の1円」を手にすることができたのです。

まさに、
・適切な質問が見つかっても、ゴールにたどり着くためには相応の時間がかかる
事例です。

そのほかにも、
・早起きができないときの「早く寝ればいいのではないか?」
・1500メートルが泳げないときの「まずは200メートルを目指せばいいのではないか?」
・ブログの更新が安定しないときの「ダムのようにストックできる記事を書いておけばいいのではないか?」
・セミナーの準備がギリギリになったときの「期限を3日前にして前倒しにすればいいんじゃないか?」
など、たくさんの質問を思いつきました。

それらはどれも正しい質問に思えました。
事実、それなりに適切な質問だと、私も考えているんです。

でも、実現は簡単ではなかった。
質問の答えに、現実が追いつくまでには、相応の時間がかかりました。

だから、つらさを感じたことも多かったんです。

もしもあのとき、
・適切な質問が見つかっても、ゴールにたどり着くためには相応の時間がかかる
ということを知識として知っていれば、と悔みます。
「あれほど苦しまずにすごせたかもしれないな」と。
今はそう思うのです。

さて、あなたは私と同じ過ちにはまっていないでしょうか。
正しい質問が見つかっているならば、今の道を進みましょう。
必要以上に迷わないほうがいいときもあります。
時間がかかっているとしても、その答えが間違いじゃないことがありますから。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝5時台の「習慣化コミュニティー」朝活からスタート。
6:00の部、6:30の部まで。

夜は「マンデージム」の日。
早めに帰宅してスポーツジムへ。
バイクとランのトレーニングができました。
そういえば室内で走るのって、それほど好きじゃなかったんですが。
でも、この猛暑だと、室内で運動できるのはありがたい環境ですね。

帰宅後、妻と月9ドラマ『海のはじまり』の第2話も。
涙が出てきました。(^^)


 


 

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